短歌の連作で興味深い実験がありました。 斉藤斎藤さんの『予言、〈私〉』。 連作10首のなかに、まるまる岡井隆さんの歌がまじっているのです。 短歌では、<本歌取り>といって万葉、古今から現在まで、 すでに発表されたほかの作
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【タイム食句】 12・01~12・05
12/05 万物は去りゆけどまた青物屋 : 安井浩司 ~~八百八橋わたって買いに 12/04 代休のうしろ
・謄本や青い火揺れるひとり鍋 : 磯菜
12月の食句塾。 兼題 : 鍋 ・謄本や青い火揺れるひとり鍋 : 磯菜 謄本という言葉が俳句のステージにのぼって たちまちに、おそろしい時代の病巣をあきらかにした。 おそらく10年前、それより時代を過去にさかのぼれば、
【タイム食句】 11・26~11・30
11/30 厨房は神聖にして蛇口(コック)なるおそろしき凶器が濡れつぱなし : 塚本邦雄 ~~過去問わず流れの板前(いた)がくえ捌く 11/29 焼き芋を月を分け合うように割る
・地球捉む韃靼の蝶高麗の蝶 : 翠胡
・地球捉む韃靼の蝶高麗の蝶 てらつかむ、だったんのちょう、こまのちょう 食句塾での翠胡の句。 発想のスケールが大きく、シュールに絵的でもある。 「竹島や尖閣諸島の領土問題を俳句でこんな風 にとらえるのがおもしろい」 メン
【タイム食句】 11・21~11・25
11/25 取り返しつかぬ日暮の葱を抜く : 櫂未知子 ~~別のわたしがそうしなさいと 11/24 生卵割れば光があらわ
短歌共同体への気持ちの悪さ
金井美恵子が現代短歌批判をしたことで 「短歌研究12月号」座談会で穂村弘が発言している。 島田修三は、たいしたこともない短歌を例にあげて 批判をすすめていく方法に反論する。 それに対して、穂村は 「他に本当にいい歌がある
【タイム食句】 11・16~11・20
11/20 糠みそよう混ぜといて、と電話していつもの面子と夜の更けまで : なみの亜子 ~~塩麹ずぼらこけると井戸端で 11/19 とんかつを女におごる落葉かな
【タイム食句】 11・11~11・15
11/15 鯨肉・鹿肉・熊肉・鷹の肉も美(は)し : 男波弘志 ~~雷鳥さらに鈍牛もあり 11/14 蓋をして煮ればこんなに
・もやしみなひとのさましてしぐれ月 : 翠胡
食句塾。 兼題 : もやし ・ 地図 ・音読の声が旅する冬の地図 : 咲也 般若心経を唱えらがらの巡礼を 音読の旅といったのがいい。 この解釈にはおどろいた。 カーナビでしょ。 でも、音読にみちびかれる冬の旅のはずが、