「時々、無性に死にたくなる。 別に大した理由があるわけではない。 いや、何も理由はない。訳があって死ぬのは嫌である。」 おもろいエッセイは<つくらない彫刻家>福岡道雄さん。 黒い立方体に彫刻刀でつぶやきをきざみつづけてい
・お先にの裏方の背や晩夏光 : 鯛蔵
・ワインボトルの薄き汚れや秋暑し : 一計 立秋すぎての猛烈な残暑のなかでの食句塾 席題 : 瓶・裏・帽子 ・夏草や後ろの正面草間弥生 : 菜摘 野外の原色オブジェを連想してもええけど、 どんぐり眼の草間弥生本人が立って
柏原で穫れたデラウェアを房ごとほおばる
柏原から葡萄をいただく。 こどものころからの小粒の淡い紫。 アレキサンドリアやら巨峰やら ゴージャスを競うような葡萄のなかで 小粒のデラウェアはいとおしい。 青空ぬむかって口をひらいて、 房ごとつぶつぶつぶっとほおばって
オランダから世沙弥の建築をみるために
世沙弥の玄関前に突然、外人の女の子があらわれた。 手にカメラ、汗をふきふき、 「建築の勉強してまぁす、中をみせてくださぁい」 なんやねん、急に。 でも、見るからに真面目そう。 オランダですでに建築の仕事をしていて、 坂本
杉本博司の文楽、是非大阪で。
文楽劇場『絵本太功記』。 ラストはひきこまれておもろかった。 期待をしてへんだけに、興奮した。 義太夫がふつうにそこらへんの男の趣味のトップやった というのは落語『寝床』をきいてもわかる。 還暦世代がビートルズで、おやじ
春の桜より夏の花火に命を想う
淀川花火大会。 世沙弥のベランダから見上げる。 お尻の穴からうちあげたかのように、 からだに震動する。 ひゅるひゅると目がおいついた一瞬 眉間で炸裂する。 春の桜が、みごとに花開いて散るまでは 数日間。それを人は惜しむ。
8月は、マイケル・ジョーダンの汗
マイケル・ジョーダンのゴールシーンの絵を架けた。 世沙弥の八月は、スポーツ関係のお客様が多いので、 リロイ・ニーマンの汗っぽいものをまず選んだ。 いざスポーツものといっても、このテーマのものは コレクションしていない。
地震・原発・津波・風評 (なみ・うわさ)
すごい稲光り。 天空から閃光がつきささって、 高層ビルが闇の墓場となって浮き上がる。 神話的世界があらわれる。 世沙弥では毎月食事のコースに名前をつけてる。 8月は『稲妻照席』。 こんなうまいぐあいに、神鳴りがつづくとは
干瓢巻きは、虫唾がはしる
ひょうたんと干瓢の元である夕顔はおんなじ仲間やけど へちまはちょっとちがう。 加藤青果にひょうたんが並んでる。 5センチぐらいで早緑、涼しげ。 蒸すか炒めるん? いや食べへんよ、飾りや。 おもろいので、ナイフレストに使お
褌一丁で大蛸と踊る父
砂子屋書房<日々のクオリア>から連絡あり。 黒瀬珂瀾さんが和田大象の一首を批評しています。 自歌自注をブログでする恥ずかしい行為は避けてるけど、 今回は丁寧な読みをしてくれているので、 一部紹介させてもらいます。 ・ぬる