繁昌亭となりのペンションオーナー李さんが企画。東西 の落語家二人づつの競演。その企画を実現できるのは鶴 光さんしかいない。第1回に鯉昇、小柳枝。第2回に圓 馬、笑遊。お江戸寄席芸人のくすんだ風情もよろしいな。 (第1回)
筋肉隆々の仁王は南大門で埃まみれ
食句塾、秋の吟行。東大寺。ここで昨日は布袋寅泰のロ ックコンサートがあった。お水取りの井戸脇に石榴が真 紅に燃えながら爆発寸前。震える鹿。「鹿の鹿の堂の堂 の奥の秋」磯菜。「天晴れや仁王を網に封じ込め」大象。 (東大寺・
フランシス・ベーコンの叫びが聞こえる
『続・粕谷栄市詩集』。「世界の構造」の町を静かに微 笑みながら歩く男を時々ピタッと背中に感じる。久々に 詩集を開く。ありふれた町に狂気を貯めた男がたたずん でいる。この絶叫はベーコンの絵画で聴いたことがある。 (ベーコン
西京味噌とブルーチーズをまぜまぜ
世界トップレベル、シドニーのシェフ、和久田哲也の存 在を『美食のテクノロジー』で知る。魚の表面に塩のか わりに汐吹き昆布をのせた料理があるが彼のアイデアら しい。チーズと味噌の発酵食品の組み合わせにもヨダレ。 (本:辻芳
『ごまぞう』と聞いてゴマの種類てわかるかな?
<ごまぞう>は品種登録されている国産ゴマのネーミン グ。お堅い”作物研究所”としては勇気ある命名。セサ ミン数値の高さが特徴だが、PR不足。国産ブームの中 でファンも増加。もっと優良品種のバラエティがあれば。 (ごまぞう
新胡麻は手煎りで : ほうろく
喜界島の白ごま、丹波の黒ごま。穫れたてが入荷した。 スペシャル版は工場での大量生産ではなく、毎日少量づ つ手作業で煎る。愛情をこめればぷっくりとふくらむ。 2人前程度なら焙烙がいい。ちょい焦げムラが香ばしい。 (白喜界)
新米 : ごまごはん :平松洋子
新米がやってきた。うきうきとして土鍋で炊く。意外に 簡単。一杯目はツヤツヤを舌にのせる。二杯目は新胡麻、 黒丹波をすり潰してをどっさり混ぜ合わせる。たまたま 平松洋子さんの本を開いたら<ごまごはん>のエッセイ。 (『忙し
麺は打ち手のこころがはいりこむ
この3日間、麺オンリー。白庵=ひやひやとちく玉天ぶ っかけ2杯。隠岐=ざるそば。蔦屋=もりそば。蓬莱本 店=酸辛湯と細切り麺2杯。星=なめこおろしそば。三 佳屋=梅山菜うどん。どこも打ち手の魂が麺に活きてた。 隠岐htt
世沙弥 : わだ家 : 心斎橋和田萬
和田アキ子プロデュースのお店はお初天神の近く。さす がにここと間違う大ボケはおらんけどよおゆわれるのは 堺にある一軒家レストラン。隠れ家的、萬の文字まで一 緒の名前と条件が似てる。和田萬ではなく胡麻のセサミ。 (世沙弥)
太田熊雄 : すり鉢 : 北野勝彦
すり鉢といえば小石原焼。わだまんHP掲載の太田熊雄 作に問い合わせあり。高台に<平成元年北野勝彦ー熊作>。 太田先生から北野先生に贈られたものをその風格に惹か れて強引に譲っていただいた経緯がある。器にもドラマ。 (太田