夏やのに、幽霊すくのなった

志の輔の『抜け雀』を聴いた。
このネタは談春の方がむいてるとおもうけど、
よけいなお世話。
絵に描いた雀が飛び出す。
上手の絵をほめるパターンやけど、
絵画の世界では、
描く前から<だまし絵>を狙う型もよくある。

エルンストやエッシャーをもちださんでも
江戸時代から<描き表装>で額縁の外まで
はみだす技法。

こけおどし度からゆうたら、河鍋暁斎の幽霊。
掛け軸の枠はみだして、うらめしや。
でたぁ~~。絵から実際に幽霊がでたぁ~~、の仕掛け。

むかし、夏といえば幽霊やったけど、
最近少のなったんでは。
幽霊絵といえば、暁斎にかわって松井冬子になった。
先日、アート大阪2011でどこかの画廊がだしてました。
髪の毛だけのデッサン。
それだけでもなまめいてなまめいて。