リーガロイヤルホテルで利き酒会。かの神亀酒造を筆頭 に竹鶴、奥能登白菊、悦凱陣など純米酒の蔵元勢揃い。 すべて燗を用意。きちんと作り込んだお酒は燗でこそ旨 いんですねぇ。今回のひろいものは諏訪泉。鳥取再発見。
談春、『天満繁昌亭』で腕っ節の強いとこ
江戸落語の独演会としては初めてが談春。なるほど一番 の旬。時分の花やね。1時間ネタを2本だけ。鼻っ柱が 強おて江戸っ子の粋が身体から発散。古典となると出が らし茶の後味ばっかしの中で、きちんと格闘してる好漢。
『北極星』オムライスは終点のないマラソンレース
小田急『大阪ええもんうまんもん市』。和田萬の真ん前 が『北極星』の大行列。一人前づつフライパンをあやつ り出来たてのオムライス。ベテランコックさんがえんえ んと何百人分をつくり続けてはる。オリンピックの感動。 。
『天満人』読んだら天神祭たのしめる
井上編集長のすぐれものタウン誌別冊は天神祭特集。地 元育ちでも知らんネタが満載。祇園祭でもおんなじやけ ど、ただ祭囃子ききながら御神輿見てるより、ちょっと ちごた角度からみたら祭り気分もかわって酒がおいしい。
萬四郎はん、て知ってはりますか?
和田萬の初代は和田萬次郎。敬意を表して<萬次郎>の 商標登録を調べてたら<萬四郎>の登録が。冗談?一体 誰やねん?江戸時代の博多の豪商で神社まであるらしい。 ちょっと負けてる。ジョン万次郎しかり。萬は縁起良し。
『地球を斬る』 切れ味冴え渡る佐藤優
「秘密警察が特定の日本人に狙いを付け、本格的工作を かければ、対象者の八割は落ちる」。動物は危険な相手 が横にいるときは一緒に餌を食べたり、ふんをしたり、 セックスをしない、という動物行動学の成果を逆用する。
「すだちそば」絶妙出汁に蕎麦いりまへん
蕎麦屋の進化。ざるやぶっかけではなく冷たい汁蕎麦が ふえた。なにわ翁から独立した『まき埜』のすだちそば が大胆シンプル。出汁が絶妙。かつおと醤油がでしゃば らずはんなりまったり。極論をいえばもう蕎麦もいらん。  
『反転』ヤメ検が暴く日本の構造
生々しい一級ピカレスク・ノンフィクション。辣腕検事 から闇社会の弁護士に、さらには国策捜査で逮捕された 人物。政財界とアウトローの人脈、検察の腐食構造。な により日本人の心を金まみれにしたバブル期を検証せよ。
『古裂会』ケッコーおもろいもんでてる
素人参加のオークションを京都の妖怪に教えてもろた。 どこそこの旧家の売り物で曽我蕭白なんか。アイヌの民 族衣装がでてたけどシミが多すぎて。なんやろ、月の輪 熊の血ぃやったら獣の怨念で肩こりそうやからやめとこ。
大阪の誇るべき漫画『大阪ハムレット』
いつのまにか第2巻がでてた。人間心理のあやがみごと。 キャラが妙ちくりんにリアル。脇のおっちゃんみたいな おばちゃんら。さすが、ひさうちみちおのアシスタント。 「靴ぬぐのんおとましし」。使てた使てたこんな大阪弁。