11・5 二十年前のタキシイドわれは取り出でぬ恋の晩餐に行くにもあらず : 前川佐美雄 〜〜立ち飲みで袖すり合うはアルマーニ 11・4 街に出て対き合ひ食べて雁のこと : 仲村青彦 〜〜ほく
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
{タイム食句} 10.26〜10.31
10・31 ブラックコーヒーといふ喪装や秋晴れに : 中村安伸 ~~あまちゃんブームとうの昔か 10・30 死者なかんづくキャパに供ふる一塊の熟柿透きとほりて腐るまで : 塚本邦雄 ~~
好きな俳人、又吉直樹
食句塾:季刊誌42号批評会 毎号、<好きな俳人>というコーナーがあります。 今回は新人の咲也の担当。 とりあげたのは<又吉直樹>。 ・カキフライが無いなら来なかった ・改装中の寺に用は無し ・新館本館どちらの裏か再度番長
【タイム食句】 10・21~10・25
10・25 あったかもしれぬ未来に柚子をのせ : 岡野泰輔 ~~泥つき小芋煮て黴くさし 10・24 いつも何か食べたがっている友とあなたの死後の坂をのぼった : 東直子 ~~逃走しきら
【タイム食句】 10・16~10・20
10・20 厨子王の姉の安寿のかなしみをぎんなんあぶる香にぞ思ひし : 高野公彦 ~~いちょう大樹忍び音もらす翡翠の実 10・19 月夜、あるだけの米をとぐ : 山頭火 ~~
【タイム食句】 10・11~10・15
10・15 襲名は熟柿のごとく団十郎 : 筑紫磐井 ~~まねきの板の裏返されて 10・14 みっしりと林檎をつけし宇宙樹の香にさそわれて昇りゆくなり : 松川洋子 ~~のどぼと
・よおしゅんだだいこのてっぺに溶き辛子 : 大象
食句塾 兼題 : 辛子 ・その時は土下座も辞さず唐辛子 : 主水 流行りの土下座が気にくわぬ。 その時が、どんな時やねん。 土下座と唐辛子がピンとこない。 土下座は相手から強要されてするものではない。 とか、なんとか、欠
【タイム食句】 10・06~10・10
10・10 どろどろのカレーのなかのオクラにさえ真相などのありと言えばある : やまたいち ~~告白はオープンカーでお蔵入り 10・9 かきくわりんくりからすうりさがひとり : 瀬戸内寂聴 ~~
【タイム食句】 10・01~10・05
10・5 どぶろくやぼけ封じにはぼけるべし : 有馬朗人 ~~老老介護ろれつ酒盛り 10・4 ものくへばどんどん変な顔になるわれら栗くふ縄文の森 : 坂井修一 ~~プチ整形初音ミ
【タイム食句】 09・26~09・30
9・30 乾葡萄の陽の味ふくみつつ視入るレスリングひめやかに喘げり : 塚本邦雄 ~~五輪へとグレコローマン首の皮 9・29 出穂の香や大ぜい蕎麦を食べてゐる : 波多野爽波 ~~ほのかうきた