6・20 ごはんつぶつけて寝る人夏の雨 : 吉田成子 〜〜ゲリラ豪雨で茶漬けおかわり 6・19 かけがえのないものみたいなふりさせて食卓の上転がすレモン : 陣崎草子 〜〜ほら獲れよエアー手渡し
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】06・11〜06・15
6・15 舌も胃も失くしたのちも人は人 樹洞ゆたかに開くみたいに : 田中ましろ 〜〜象皮病かくしとおして梅雨の象 6・14 真青な中より実梅落ちにけり : 藤田湘子 〜〜光と風に陵辱されて
【 タイム食句】 06・06〜06・10
6・10 ソーダ水方程式を濡らしけり : 小川軽舟 〜〜わが肉体の密林をゆく 6・9 「この味噌は生きています」のラベル剥ぐ二千年後の目覚めの朝に : 早馬麻衣 〜〜ごきぶりと酢の瓶の立つ
【 タイム食句】06・01〜06・05
6・5 酔鯨を飲んで獺祭ぐびぐびと死国の風に吹かれてやらう : 山城一成 〜〜秋鹿と春鹿バトル紅葉酔い 6・4 蛇を引く不老の薬摺るために : 西村我尼吾 〜〜コブラむくむくしゃぶしゃぶで喰う
・夕薄暑電車の中身椅子その他 : 主水
食句塾 兼題 : 茶碗 電 席題 : 青 ・似たような弔電の束心太 : 磯菜 ところてんはどうして心太? てんぐさを凝らしたもので、こごるの音。 太い海藻なので、こころふと。 (詳しくは語源辞典を検索) ところてんは簡単
【 タイム食句】05・21〜05・31
5・31 五月雨ややうやく湯銭酒のぜに : 蝶花楼馬楽 〜〜サウナいくよりまず生ビール 5・30 地獄極楽絵図みせられても、だまってまな板のぬめりを洗う : 沖ななも 〜〜猟犬
【 タイム食句】 05・21〜05・25
5・25 さくらんぼ食べゐし女いつか下車 : 波多野爽波 〜〜化粧手早く紅も忘れず 5・24 リスの糞に混じれる豆を挽きしとふ珈琲を淹れさて、何としようぞ : 内藤明 〜〜香水はスカトロ趣味に
【 タイム食句】05・16〜05・20
5・20 ゆつくりと時間をかける破壊へと、たとえばジャンクフードの匂ひ : 尾崎まゆみ 〜〜青樫のチップで燻製少年を 5・19 二人してしづかに泉にごしけり : 川崎展宏 〜〜あわせ鏡をみ
【 タイム食句】05・11〜05・15
5・15 メロンパン買つてあやめのそのほとり : 五十嵐秀彦 〜〜クロワッサンは匕首に似て 5・14 ちちははもやがて去ぬる、か。食べられるものつぎつぎと送られてくる : 生沼義朗 〜〜赤なま
【 タイム食句】 05・06〜05・10
5・10 焼き鯖に醤油を垂らし何秒か過去へと醤油差しを戻しぬ : 田村元 〜〜むらさきに溶ける時間をたまゆらと 5・9 悠々と大地のキャベツ盗む旅人 : 安井浩司 〜〜蜂絶滅が予