栽培リーダー学さんが結婚。刈り取り作業がきっかけ。 新妻は10歳以上離れた子供みたいな人。ところがその 彼女には子供が3人。社会の辛酸をなめ耐えてきたこと はおくびにもださず、コロコロ笑う。天使が舞い降りた。  
カテゴリー: セサミ日記
『まぼろしの大阪』: 坪内祐三
たしか前に読んだはず、とわかりながらついひきこまれ て全編再読。東京人にこうも大阪の上質な気質をすくい とってもらうとこそばい。せやけどそれはもうかそけく 消滅寸前のものやから<まぼろし>。いま大阪的なもの?  
<ホルモン道場> : アブラ
新世界の健全度アップを無念とし、ディープをこよなく 愛する者は鶴見橋、萩ノ茶屋ゾーンへ。まだまだ大阪原 人のキャラがあふれ己の貌のノッペラボーが恥ずかしく なる。<アブラ>はタン下。舌の付け根の脂身。深いぞ。
あたご梨 : 中谷農園
でっかい。四角い西瓜が<ほぉ>、こっちは<うわぁ>。 奈良美智の女の子の頭みたいや。子供の頭ぐらいある事 と全体の表情がどっか不機嫌そうなんやけど、クイッと 残像に留まる印象。味まで現代美術風。河内長野の農園。
「へそのゴマ村」構想 : 忍野村
富士を日本のへそにする、ゴマプロジェクト。企画の井 上敦夫さんは尾崎豊のバンドリーダーの経歴あり。農と は無縁だった人物。地元をかきくどいてはじまった栽培 も2年続きの難行苦行。男たちよ、浪漫をうたい続けよ。
<オクソン> : ミートパイ
毎年りんごが熟するこの時期になるとオーナーの山口さ んが自らの手で届けてくださる。青森鰺ヶ沢・今さんの 林檎、和歌山粉河・中田さんの玉葱、黒毛雌和牛の肉。 屋上ではバルサミコ酢を樽で熟成。凝り凝り度数、満点。  
キム・ホノ : ギャラリー縄
オブジェで破壊と遊びの精神を発揮する作家でも抹茶茶 碗のやんちゃぶりが難しい。キムの茶碗は色遣い、高台 なにもかも滅茶苦茶やけど土と戯れる姿勢に尊厳が滲ん でる。なんでも真剣に遊ばんと人間性がモロにでてくる。  
<多古八> : とんぺい焼
南森町ののれん横町。いつも客がいない。お好み、焼き そばどれも技あり上ランク。鉄板担当はでぶっちょやけ どコテ捌きが軽快で暇な時間も研究熱心。こんな隠れた 名店無いと思てたらどうやらどこかの支店らしい。残念。
『ゾウ!』 : スティーヴ・ブルーム 写真集
エレファント達はエレガントに泳ぎもするし化粧もする しセックスもする。当たり前か。「ゾウは人を朗らかに させスピリチュアルにさせ、世界は人間を中心にできて いるのではなく、人間は世界の一部だと教えてくれる」。
市川おもちゃ : 鈴成座
大衆演劇は歌舞伎のかぶきすぎた流れ。せやない、炭鉱 地区の娯楽で発生した新しいもんやと案内人が宣う。一 族郎党でさすらう生活様式はジプシーフラメンコに通底 して濃い輪郭の貌を生む。化粧だけでは化けられん凄み。