柳家花緑『落語家はなぜ噺を忘れないか』。了見という 言葉がでてくるが、最近というより大阪人は昔から使わ ない。了見が狭いことは<ケツの穴ちっちゃい>。米朝 師匠に噺を習った時の礼はドンペリ、小米朝にもワイン。 (本)ht
カテゴリー: セサミ日記
大海に躰しづめん初湯かな/大象
ヴィラ・デル・ソルへ。オーベルジュだが本館の蓬莱の 露天風呂に入浴OK。太平洋を望んでたぷんたぷん。い ざディナーに期待も高まるところですが、舞台装置ほど には。焼き蛤はヌキテパ田辺さんのまま。守破離でっせ。 (ホテル)
良寛の嫌いな三つ「料理人の料理」「書家の書」「詩人の詩」
元朝、モンポウを聴きながら『禅の人』。一休、沢庵ら 禅僧二十人。修行問答の底なし難解さがおもろい。<裏 を見せ表を見せて散るもみぢ>。良寛が最後の最後に貞 心尼にかけた言葉。信頼の相手だからこそ弱みも見せる。 (禅の人)
『寿司屋のカラクリ』大久保一彦
タレ論がおもろい。<庶民はとんかつを食べないでソー スを食べる。回転寿司の客はタレ、即ち醤油を食べる。 餃子屋では醤油と化学調味料を加熱して溶かし込んだタ レでドボッと漬ける。タレ派は嗅覚がないから味オンチ>。 (本)h
ことしは年末の催事で終了です。
阪急催事が年末30日で終了。「熱烈バイヤー薬師寺の 人気物産大会アンコール」。薬師寺さんの奥様も和田萬 <黄金香りごま>のファンということらしく嬉しいです ね。百貨店やおせち業者はこれから戦争。おつかれさま。 (阪急催事
<煮る>の語源はやわらぐ
「に」は奈良時代の言葉で「やわらぐ」。ごはんは炊く で野菜は煮る。ところが大阪弁は、おいものたいたん、 大根だき、関東煮(かんとだき)と煮るものもたいがい ”炊く”という。おせちのお煮染めをつくると1年が幕。 (煮る)h
見城徹『異端者の快楽』
度肝を抜く戦略家だから本を書いてもアフォリズムが満 載。売れるコンテンツの必要条件は?オリジナリティ? 明快?極端?癒着。「あらゆる新しいこと、素晴らしい こと、美しいことは一人の人間の『熱狂』から始まる」。 (本)ht
あらためて品書きの”せいろ”は?
<せいろ>と書く蕎麦屋がたまにある。器のせいろが単 純にざるのバリエーションと無意識にいた。歴史的にみ て蕎麦切りを茹でるのではなく蒸して食べた元禄時代の 歴史に思い至った。『そばよし』のセイロ飯にも名残が。 (蒸し蕎麦
お江戸の落語家さんも見ておかな
繁昌亭のおかげで上方の落語家はかなり顔と口調がわか るようになったが、喬太郎や白鳥は全く聴いたことがな い。さればSWAでチェック。新作派はネタ勝負の要素 が大きいけど、喬太郎の咄し口調なら別ネタで聴きたい。
談春『芝濱』:フェスティバルホール
2700人会場での独演会。3階席奥からも見えるよう 高座の上の大きなスクリーンで同時進行。『夢金』と2 演目ともにマクラなし。いきなり咄の世界へ。芝濱は ホノボノ系。談春の凄みは悪系の演目でさぶいぼがでる。 (芝濱)ht