東京では国立新美術館で 「具体-ニッポンの前衛 18年の軌跡」展がはじまる。 大阪は中之島デザインミュージアムで 『日本現代美術の巨匠たち』 (1960年代~70年代を中心に) <具体><モノ派>の世界に通用している超一
カテゴリー: アート周辺
篠崎裕美子と杉本ひとみに注目
『生まれたのかたち展』 「アート解放区」は6人の若手作家をあつめています。 陶芸のふたり、とてもいきのいい女性。 土とあそんで、格闘して、自分をぶつけて、 命をうみだしてゆく。 女性、ていうより女の子が命あるものを うみ
漂流する『日本伝統工芸展』
『日本伝統工芸展』。 毎年恒例、とはいえ関西の百貨店の会場は、 三越からそごう、大丸、イセタンと毎年漂流しているような、 印象がうすいだけなんか、 実体も重みをなくしているせいでしょうか。 先日の21世紀美術館の『工芸未
しりあがり寿は阿部完市である
・ふたごいる白い模様をいっぱいもち ・ローソクもつてみんなはなれてゆきむほん ・木にのぼりあざやかあざやかアフリカなど この世界、奇妙な屈折がもやっていて、 そのくせ脱臼した解放感がわいてくる。 なにかに似てる。 しりあ
『工芸未来派』 スリリングな展覧会
『工芸未来派』展ー金沢21世紀美術館。 漆、陶芸などの工芸が日本文化の固有性に いつまでもとらわれている。 現代美術がコンセプトや文脈重視であって、 技術習得の鍛錬や一生一つの素材を追及することは どうでもええ、という傾
も~やんとバクザンセンセイ
元永定正・榊莫山 金屏風六曲、1987年 おかけんたさんのオマージュ 「 咲き誇る元永画、さえずる莫山詩。 共に迷いなき線で描かれている共作は、 うら若き少女が踊るアルゼンチンタンゴと、 それを包み込むピアソラのバンド
コレクションに誘惑されて
国立国際美術館は『コレクションの誘惑』。 <20世紀から21世紀へー現代美術の世界>の サブタイトルで、おもわずコレクションしたくなる作品が 年代順にわかりやすく並んでいる。 孫原+彭禹 : 要注目。 70年代生まれの中
師匠をもたない器作家たち
器のはなし。 30歳前後の作家がつぎつぎと現れる。 形、色、素材、技法。 自在で風とおしがいい。 いままではエライ先生の内弟子や修業時代を 経なくてはプロ作家にすすむ方法がなかった。 漫才の世界とおんなじ。 ダウンタウン
左官職人のエロティック塗り壁空間
『アート遊』 元永定正さんの作品と出会ったのがきっかけ。 吉原治良、田中敦子ら具体がずらり。 来年はグッゲンハイムで『具体展』が予定され、 今となって大注目の<具体>。 関西で誇れる美術文化、なんでもっともっと どあつか
ゾンネンシュターンに蘇る青春時代
『悦楽園園丁辞典』。 この本をたまたま本屋で立ち読みしたことが、 短歌の世界へのきっかけ。 作者は塚本邦雄。 その『悦楽園園丁辞典』の連載第1回の 掲載されたのが、伝説の雑誌 『血と薔薇』創刊号でした。 責任編集が澁澤龍