10・20 厨子王の姉の安寿のかなしみをぎんなんあぶる香にぞ思ひし : 高野公彦 ~~いちょう大樹忍び音もらす翡翠の実 10・19 月夜、あるだけの米をとぐ : 山頭火 ~~
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【タイム食句】 10・11~10・15
10・15 襲名は熟柿のごとく団十郎 : 筑紫磐井 ~~まねきの板の裏返されて 10・14 みっしりと林檎をつけし宇宙樹の香にさそわれて昇りゆくなり : 松川洋子 ~~のどぼと
・よおしゅんだだいこのてっぺに溶き辛子 : 大象
食句塾 兼題 : 辛子 ・その時は土下座も辞さず唐辛子 : 主水 流行りの土下座が気にくわぬ。 その時が、どんな時やねん。 土下座と唐辛子がピンとこない。 土下座は相手から強要されてするものではない。 とか、なんとか、欠
【タイム食句】 10・06~10・10
10・10 どろどろのカレーのなかのオクラにさえ真相などのありと言えばある : やまたいち ~~告白はオープンカーでお蔵入り 10・9 かきくわりんくりからすうりさがひとり : 瀬戸内寂聴 ~~
【タイム食句】 10・01~10・05
10・5 どぶろくやぼけ封じにはぼけるべし : 有馬朗人 ~~老老介護ろれつ酒盛り 10・4 ものくへばどんどん変な顔になるわれら栗くふ縄文の森 : 坂井修一 ~~プチ整形初音ミ
【タイム食句】 09・26~09・30
9・30 乾葡萄の陽の味ふくみつつ視入るレスリングひめやかに喘げり : 塚本邦雄 ~~五輪へとグレコローマン首の皮 9・29 出穂の香や大ぜい蕎麦を食べてゐる : 波多野爽波 ~~ほのかうきた
【タイム食句】 09・21~09・25
9・25 秋風にみがきにしんと遊びつくす : 安井浩司 ~~台ぬきならべ蕎麦前うれし 9・24 食事の手とめてメールを打っている九月の光しずかなときを : 永井祐 ~~煩悩を一括削除釈迦
【タイム食句】 09・16~09・20
9・20 たぶん親の収入超せない僕たちがペットボトルを補充してゆく : 山田航 ~~エルドラドIT鉱脈に眠りらし 9・19 望の夜のめくれて薄き桃の皮 : 眞鍋呉夫 ~~ファのはずれ音月
【タイム食句】 09・11~09・15
9・15 新涼や夕餉に外す腕時計 : 五十嵐秀彦 ~~毎日日曜腕万歩計 9・14 太刀魚を夜のシンクに横たえてなんだかよくわからないが泣いた : 笹井宏之 ~~童貞に名刀村正大湾(のた
【タイム食句】 09・06~09・10
9・10 口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる : 内山晶太 ~~マザーグースひらく三時の藤圭子 9・9 コーヒ店、俳句薔薇戦争の火に滅べり永遠に : 高山れおな ~~王のうたかたに宦官の