味噌汁でもちょっと添え書きするとうまくなる。露伴は 幼い娘の文にそう教えたそうだ。美味いものを食べても すぐに忘れる。レシピを覚えるために書くというより、 食うという行為の密度がちごてくる。文の文章はコワイ。 『台所帖』
朝日クラフトは、料理を挑発する器の発見場
どこそこ主催の工芸展は会場グルリ3分で十分やけどこ れだけは無名作家の挑戦的な作品が即売されるので価値 あり。価格が100円ショップ並み。狙っている常連で 開店から即奪い合い。料理を挑発するウツワがおもろい。 (朝日現代
食句塾も回数重ね、出入り多し
弥華藍が半年ぶりの復帰で「紫陽花や乗り継ぎ多き道を 来し」。麻天茶は出産でお休み中。本日新人加入。「前 世の服役中と鹿尾菜煮る」玉庵。こんなしょもない男の 為にひじき炊いてるなんて前世で悪いことした罰やろか。 (食句塾)
幸せな蕎麦打ち人生、高橋翁
なにわ翁10周年で師匠の高橋邦弘の蕎麦を食べる会。 ちょい腰曲がりの達磨さんが職人の粋さ加減。蕎麦道の 蘊蓄なんかほっといて、単純明快いつでも二八。ひたす ら蕎麦を打つって楽しいよって、見せる事に徹した達人。 (なにわ翁
山口とうふ『黄金あげ』:あふれる元気が伝わる豆腐
商品開発力がすごい。エネルギーがあふれかえって、ス ピードがあって、中途半端な迷いがなく、豆腐をベース に、世界においしさを伝えようという情熱が<旨味>と なって凝縮されている。行列店で満足しない姿勢に敬意。 【新作:黄
第七芸術劇場で鶴瓶の噺がきけるらしい
十三には歩いていける。第七芸術劇場で『小三治』。観 客が40人も。オドロキ。先日の映画の時は3人だった。 シネ・ヌーボーで2人だったこともある。劇場経営者は エライ。ここで鶴瓶の生ライブの企画。ますますエライ。 『小三治
<奇跡のリンゴ>11年にわたる確信犯的挑戦
無農薬、無肥料栽培に挑戦をすると思い立つ。それが企 業内であったり生活防衛があれば持続はできる、しかし 子どもの学費も払えず、キャバレー便器洗いをしての1 1年に亘る挑戦を支えた信念は何やったんか。喰いたい。 『リンゴが
亜鉛は舌をシャープにして味わいが繊細になる
旨味調味料、激辛スパイスでしか満足できない若者が圧 倒的。ゴマにも多く含まれている亜鉛は大きなポイント。 北野武の映画論も同じ。強火でぐわっと一気に観客をつ かむテクニックより、弱火でトロトロ煮込む方が好きだ。 (胡麻に
<ピス・クライスト>:物議度 特大
不思議ワールドへの入り口として現代アートはおもろい。 デミアン・ハーストの牛の親子は衝撃度大だったが、ア ンドレ・セラーノ<おしっこに漬かったキリスト像>も ナカナカ問題。当たり前のことに「ン?」を気づかせる。 (デミア