卵・砂糖・小麦粉・バター各1パウンドで作るからパウ ンドケーキ。アホでもつくれるもので超有名になるから にはなるほどしっとりベルベットブラック。420gの ケーキに100gのゴマ。原料配合からすると極限やね。  
『電気蕎麦』の電撃度強烈
近所。偶然通りかかって気になる蕎麦屋。メタリックな 設えとエレキサウンドと長髪あんちゃんのパターンは俗 っぽいけど、蕎麦寿司には最敬礼。ちょっと一杯と蕎麦 ならフラリ。大阪エリア、いきなりランク上位の荒武者。 『電気蕎麦
祭りの夜それぞれの祭り仕舞いけり
天神祭。和田萬は道真公の御霊を祀る御鳳輩講所属であ るから社長は装束で行列。ほかのスタッフも御神輿担ぎ。 祭のど真ん中は役回りの拘束で意外に全体を知らない。 太鼓打ちに、蛇踊りに、香具師に、荒ぶる魂に神やどる。 (天神祭
サヴィニャックが語る、ユーモアとエスプリの違い
ああみたことある。彼によるとユーモアは痛快だが人を 刺す攻撃性も孕んでいる。誰もが愛するポスターにはユ ーモアよりもエスプリを生じさせる内心の微笑がポイン ト。エスプリは粋?知的毒性がより高いように思うけど。 (ポスター
パッションフルーツは<情熱>ではなく<受難>
沖縄のゴマ栽培農家からパッションフルーツを戴く。ど ろっとした果肉に大粒の種がびっしりとひしめきあう。 蒸れた香りと爛れきった酸味が舌にまとわりついて官能 度ベストワン。パッションは受難。性的受難なら喜んで。 (やんばる
<別無工夫>:べつにくふう無し
時間潰しに承天閣美術館。若沖観るんやったらここ。普 段は流すだけの墨跡やけど<別無工夫>で足が止まる。 勉強のためだけに勉強しとったってあかん。掃除したり 胡麻すったりしながら、精神鍛えなあかんこと一杯ある。 (承天閣美
シェイクスピア歌舞伎『十二夜』
いつもいつも度肝を抜く開幕。そのアイデアを圧倒的な 虚仮威しに増量するエネルギーがよお衰えへんもんや。 蜷川とシェイクスピアの妖怪性が役者の精気を吸い取っ たようで、独り亀次郎だけが元気。これから大化け気配。 『NINA
狂言強盗、狂言回し・・・
熊谷真菜出演の狂言会。意外で驚く。ハードスケジュー ルかきわけてよおやりまんなぁ。狂言の笑いは落語、漫 才と派生してる流れ。<稽古>という極めて日本的な精 神性で浄化するかしないかの違いか。言い回しがクセに。 (コナモン
”おいしい”と”うまい”の違い
【おいしい】優れもの。都合がいい。天然のまま美味。 【うまい】人の手で美味を作り、心から満足したもの。 <おいしい話やねぇ、いっちょォかませたってえな>の 場合はおいしい味の比喩ではなく元来の都合いい儲け話。 (おいしい
浜寺名物はトリュフに優る”松露だんご”
泉北の食魔、翠胡さんご推薦のお菓子が<松露だんご>。 小豆餡と白餡の配色の奥ゆかしさ、こしあんの肌ざわり、 まん丸さ加減、つつましい店構えも併せて、お見事。ち なみに松露は浜のきのこ、西洋松露とはトリュフをさす。 『福栄