「もの派」は物ではなく物との「出会い」。 椹木 野衣の分析は美術に限定せず、 和歌の世界に通底する日本人の幽玄美学を ひっぱりだして鋭い。 「もの派」の「もの」は平仮名の「もの」。 日本語の文脈にひきつけて言えば、 「も
アブサンであそぼう
レシピのいたずらというか遊びの一滴で 料理の表情がかわります。 ◆豚スペアリブの煮込み >>ペルノー酒。 薬草系リキュールで、きのう成城石井の棚みたら、 アブサン、リカールがありました。 ◆鳥レバー炒め >>フランボワー
わっけわからん『芸術の陰謀』
大阪駅でばったり会ったふたり。 「どこいくの?」 「京都」 「どうしてそんな嘘つくの?」 「???」 京都とこたえておけば、 <はは~ん、ほんとは神戸にいくのにちがいない> 、とこっちが推測するだろうとみこして、 わざと
加藤郁乎の『形而情学』
加藤郁乎が5月16日に亡くなられた。83歳。 ・とりめのぶうめらんこりい子供屋のコリドン ・昼顔のみえるひるすぎぽるとがる ・女ゐてオカズのごとき秋の暮 ・考へがあつての馬鹿を冷奴 句集『形而情学』『牧歌メロン』。 タイ
【タイム食句】 05・21~05・25
05/25 ・杏あまさうな人はねむさうな :室生犀星 ~~雲うまさうな蚊は吸いたさうな 05/24 ・人間をうまさうに喰ふ神がゐて信仰心はむらきもの味 :堀田季何 ~~カーニバル持ち寄る肉のカニバリズム 05
『バード』と『バスキア』
クリント・イーストウッドがチャーリー・パーカーをどう撮ったのか。 『バード』をやっと観た。 34歳で麻薬とアルコールで死んだ黒人ミュージシャン。 映画は1988年の制作。(死んだのは1955年) この年に27歳で死んだの
師匠をもたない器作家たち
器のはなし。 30歳前後の作家がつぎつぎと現れる。 形、色、素材、技法。 自在で風とおしがいい。 いままではエライ先生の内弟子や修業時代を 経なくてはプロ作家にすすむ方法がなかった。 漫才の世界とおんなじ。 ダウンタウン
左官職人のエロティック塗り壁空間
『アート遊』 元永定正さんの作品と出会ったのがきっかけ。 吉原治良、田中敦子ら具体がずらり。 来年はグッゲンハイムで『具体展』が予定され、 今となって大注目の<具体>。 関西で誇れる美術文化、なんでもっともっと どあつか
夏の献立 【かたつむりのシエスタボール】
<夏-1 : かたつむりのシエスタボール> エスカルゴのたこ焼き。 蛸のかわりにエスカルゴ、では どうしても嚙んだ時のパンチ力がいかされない。 かたつむりの味をきめる ハーブ、にんにく、バターの濃厚なコクと たこやき生地
【タイム食句】 5・16~5・20
05/20 ・過去はまた来世に似たり日に温むトマトをもぎて食ひしことなど : 高野公彦 ~~野菜かとフルーツトマトにきいてみる 05/19 ・考へがあつての馬鹿を冷奴