骨董街の老松町に トルコキルムのお店が二軒もできていました。 金の陽になぶられて香り高い金ゴマの 産地、トルコには何年通ったことでしょう。 地中海沿岸には、ビザンチンやオスマントルコの 遺跡が無造作にあちことにころがって
堆朱の町、村上にいきたい
むかしの家やから、 お盆とかお椀とか つかわへんもんがいっぱい。 なんというのか、ふつうのひとが ああそうそう書いているうちにおもいだす、 フリーマーケット好きの俗物の知り合いがおって、 そいつに、やるわ、売ってきてえな
花の散りぎわ
十三公園の木蓮、こぶしが真っ白の花。 世沙弥の白山木に白い花芽がみっしり。 マダムキキが真っ白の薔薇と真っ白のスイトピーをくれた。 川端健太郎の器にいれた。 世沙弥の庭の木瓜が花盛り。 玄関前に姫しゃがが咲きはじめた。
権威をコケにするお笑いを
①『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』 ②『グッドモーニング・プレジデント』 ①オランダ制作のドキュメント。 国立美術館修復をめぐるトラブル、難問 ②韓国制作のコメディ映画。 三代の大統領の政治舞台裏を茶化す 軽いお
成田童夢のオリンピック
成田童夢。 スノーボードでトリノオリンピックにも出場している。 予選落ちしたとたん人格のバランスを崩した、という。 その告白がオタク、サブカル世代の象徴に映り、 う~~ん、ちゃうなぁ、といううめきをもらしてしもた。 コメ
榎忠の聖なる天地創造
足立元は『前衛の遺伝子』で 1920年ごろの象徴表現として <髑髏>と<爆弾>をあげています。 このモチーフは21世紀も有効です。 爆破する行為の根本はアナーキズムです。 ここでは政治的な解釈は必要ありません。 万里の長
『前衛の遺伝子』 足立元
足立元『前衛の遺伝子』を読み始めています。 20年前に辻 惟雄が『奇想の系譜』で、 幻想的でけったいでおもろい、 けど(異端)であっさりかたずけておいた 岩佐又兵衛、曽我蕭白、長沢蘆雪らを <主流>の中での前衛として再評
おぼろ夜に逝かはりました八田木枯さん
八田木枯さんが、この19日になくなられていました。 新聞でもあまり報じられていなかったので、 けさ知りました。 ・洗ひ髪身におぼえなき光ばかり ・天袋よりおぼろ夜をとりだしぬ ・プール出る老人水を曳きずりぬ どこかエロチ
胎内で聴いたギャンスブール
ゲンズブールをときどきかける。 客の青年が「ギャンスブール」と敏感に反応した。 かれはフランス人の23歳。 ママが大ファンで胎内で聴いていた、という。 <ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ > ジェーン・バーキンとのセック
金環食、定型幻視論、原発
金環食がことしの5月21日におこります。 日食は中国やインディアンの世界では不吉なものと 忌み嫌われています。 あやしく不思議で美しいフォルムに、むしろ善きことの 前兆を感じるのですが。 「短歌という定型短詩に、幻を視る