『瞼の母』にゾワゾワ。 大向こうの掛け声もきまって、 これぞ演歌の花舞台、 ってたっぷり大盛りのおみやげ満足感を 満喫させてもらいました。 中村美律子の新歌舞伎座公演。 演歌の放つ劇的効果は、たとえば 汗腺や粘液膜や生理
ほごの煮つけを虎の尾で。
居酒屋『ほづみ亭』のカウンター。 酒は宇和島地元の<虎の尾>。 ほごの煮つけで2杯目に。 地元の魚で、かさごの仲間。 油がのってて、煮つけやったら、 のどぐろや金目鯛よりこっちに軍配。 はらんぼのじゃこ天。丸ごとすりつぶ
『凸凹神堂』、世界レベルのヴンダーカンマーに仰天
<ヴンダーカンマー>に興味があるなら 是非訪問するべき、とおしえられたのが 宇和島の『凸凹神堂』。 ヴンダーカンマーは、15世紀あたりイタリア、ドイツの 珍品蒐集マニアの<不思議の部屋>。 学術的に博物館、美術館に分類整
・乗り換えは上へ上へと大阪駅 : 三甫
『食句塾』夏号・第33 批評会 ・剥いている部屋中まるごと夏みかん :菜摘 ・20まで黒子数える戻り梅雨 :案山子 ・スリッパの左足だけ重く梅雨 :弥華藍 ・傘に入るなり梅雨の音を私す :主
蝉が鳴く、メスがほしいとオスが泣く
蝉が鳴き始めた。 ぽわぁ~んとぬるんだ大気の膜に 針穴をつついたように、 しゃわしゃわ、がきたな、というまに わしわしわしわし、と音響列車が襲ってくる。 最後は、よしよしよし、ときいて、蝉を見送ってやる。 メスをよぶため
インスタレーションで3.11をかんがえる
マーティン・クリードのインスタレーションをみる。 みる、やのおてこの場合は体験するか。 でも、体験はシンドイ。もぅちょっと軽く、体感かな。 広い真っ白な空間の天井に小型照明がならび、 5秒ごとに点滅をくりかえす。それだけ
滝口和男の象の鼻は上向きです
象のコレクションをしている。 名前が大象だから。 けんぞうさん、とみぞうさん、 象にご縁を感じて象コレクターになるようです。 滝口和男さんの作品は 無邪気な童話の世界をくりひろげています。 象もいっぱい登場します。 鼻が
お嬢様ベッドでお化けのはなし
・夏のはじめに男一人を調伏せり なびく白蚊帳天衣のごとし : 塚本邦雄 血を吸うのはメスだけ。オスは吸いません。 蚊帳はなにも消え去った日本だけの暮らしの道具 ではありません。 クレオパトラも愛用した。奴隷も愛用した
夏やのに、幽霊すくのなった
志の輔の『抜け雀』を聴いた。 このネタは談春の方がむいてるとおもうけど、 よけいなお世話。 絵に描いた雀が飛び出す。 上手の絵をほめるパターンやけど、 絵画の世界では、 描く前から<だまし絵>を狙う型もよくある。 エルン
啄木のローマ字日記をネットで読む
石川啄木のローマ字日記も ネットで簡単に読める。 西村賢太のおもろさに通じるもんがある。 『短歌研究』8月号。 舞台『ろくでなし啄木』をみて、というサブタイトルで 森井マスミのエッセイが載ってます。 観劇コメントは短歌雑