苫小牧の金工作家・藤澤レオさんの器 フレームの上に皿がのっかる。 皿も金属性である。 フレームをいかして、皿を次次、漆や土ものに 変えて、コースをすすめる手もある。 蕎麦を盛るにもおもろい。 はてさて、おもろい器でお客様
仁左衛門の凄絶な殺し
『盟三五大切』 仁左衛門が凄い。 歌舞伎がおもろい。 むごたらしい殺人シーンが延々と続くが、 歌舞伎の型が残酷を昇華して、息をのむ 美学に変わっていく。 かぶく役者の命。 南北そのものが、エロあり、笑いあり、グロあり。
”桜隠しの蕎麦”を打つ『時香忘』
植田塾の企画。ご主人の高田さんが実演。 さらしな60%、蕎麦の実を割ったもの40%。 透明な白い生地に蕎麦の実が雪の結晶のように みえかくれする。 越後地方では、花の頃、季節外れにふる雪が 桜の枝に残って花をかくしまう。
木瓜が。春が。桃源郷が。
庭に木瓜が咲いています。 一番早く春をおしえてくれます。 といっても、二番、三番はこころあたりがありません。 花音痴です。 庭師にこれは木瓜です、と教えてもらいました。 木瓜があるから、木瓜が咲いてることはわかるようにな
地中海の白と柔らかなラインの壺
この白さは貝や骨を連想する硬質の色。 壺のシルエットは繊細だ。 ゆったりとふくよかに丸みをおびていた器が 下半身でいきなり不安定につぼまっている。 蓋が淡い緑でありながら、のぞきこめば すいこまれるように深い。 色素が溶
直島・護王神社:光の階段
杉本博司の設計。 変哲もない田舎の社である。伊勢神宮のミニチュアか、程度の感慨。 白砂から本殿に上る階段が硝子でできている。 それもアイデアやな。 もう足は次のアートにむかおうとしていた。 管理しているスタッフがぐるっと
はじめて直島へ
初めてである。ここは年々進化、深化していることを改めて知る。 次々に新たな美術館が建設されている。 しかも、評価の定まったものではなく、21世紀の刺激的な 現代アートに集中しているのが魅力的だ。 おもろいアーティストの作
ふくらみきって恋猫は四次元へ : 主水
食句塾 : 兼題=するめ・次 席題=馬 *俳句も短歌もツイッター以後つぶやくだけで ほうりだしている。 詩の形式から受ける恩恵を大切にしようね。 ・水仙の香に息づまり離村次ぐ : 翠胡 可憐な花の咲き乱れる自然が残る村。
川端健太郎のエロス
川端健太郎はエロティックである。 土から手でひねりだすのは、 貝殻、鳥の骨、蝶の羽、性の粘膜、 具象であり、聖なるものに昇華してゆくエロス。 =ブルーの水差し= 右が口の大きい方 左は口の小さい方 先端の猥褻さはどうだろ
大阪料理の神髄は<始末>
始末せなあかん。親父の口癖でした。 節約。ケチ。たいがいそのへんまでの回路で、 <始末の料理>の精神をうまいこと説明でけへん。 始末とは、始めと終わり。つじつまがおおて、 そろばん勘定ができていること。 安い魚でも食べら