日本酒のお客様には、ぐいのみをお好みで選んでいただきます。 暑い時期は、一合枡(上の写真)もあります。 深堀隆介の『金魚酒』というアート作品ですが、 実用で呑んでいただいてます。 リアルに金魚が泳いでる。ギョ! ほかにも
カテゴリー: 世沙弥のスペース案内
滝口和男の象の鼻は上向きです
象のコレクションをしている。 名前が大象だから。 けんぞうさん、とみぞうさん、 象にご縁を感じて象コレクターになるようです。 滝口和男さんの作品は 無邪気な童話の世界をくりひろげています。 象もいっぱい登場します。 鼻が
未来世紀の観音スマイル
未来と過去 生と死 エロスとタナトス 穢れと浄化 罰と聖性 微笑みと嘆き さまざまな相反する意識のなかで、 生理的な細胞があわだったり、おののいたりしながら 増殖したり、死滅したりしつづけている。 それらは対立しているか
胡麻の香りが濃厚な樹<ごもじゅ>
世沙弥の庭は、庭師、荻野寿也の芸術作品です。 山奥の風情をかもしながら、風にそよぐ繊細な枝。 昼間、太陽の光におどる木の葉のきらめき。 夜の照明が白壁にうつしだす樹木のシルエット。 樹木による、野性と抒情のアート。 ちょ
隠崎隆一の器に『脱皮蟹の泡吹き利休』
雑誌で1年間にわたって毎月、器と料理対決の企画 があった。10年前。 黒田泰蔵、小川待子、滝口和男ら15人の陶芸家対 野崎洋光、日高良実、河田吉功の和・伊・中の料理人。 実用性の縛りを拒否した器とみてよい。しかし、それが
こんな日にはサバンナの空気をよびこもう
アガパンサスは炎帝の夏にふさわしい。 太陽にむかってすくっとたつ潔さがいい。 スカイブルーの花の色が夏空に活きる。 関野亮のガラスに1本づつ。 3本で奥行きをつけると、 アフリカのサバンナの空気が漂う。
胡麻料理を<利休仕立て>といいます
北野勝彦の白備前は一個の徳利にも 窯変辞典のテキストになるくらい、 さまざまな表情があらわれて、見事。 胡麻、牡丹餅、焦げ。 専門用語だけならべると、食いもんの話みたい。 牡丹餅は焼くときに円く土を重ねておくと その部分
若き神々と出会う根来塗の器で
世沙弥では日常とはちがった時間を過ごしていただきたい。 誰かともに食事をする。 それはふりかえってみれば かけがえのない時間であったはず。 一期一会。 そんな型どおりのいいまわしの居心地が悪いなら、 コンヴィヴィアリテと
土器は、食う本能をかきたてる
飯盛る器は葉っぱがいい。 土器がいい。 食うことは原初からの本能。それならば道具も原初のものがいい。 縄文や弥生の土器がほしい。 川淵直樹の器とであった時、 「ああ、これや。これを探してた」。 野焼きの風合いが、飲みたい
ゆらぎ、こそいとおしい
和ろうそく。 炎がゆらぐ。 闇が息をする。 谷崎潤一郎は『陰陽礼賛』で 日本人の暮らしに、ほの暗い空間のある 心地よさをほめたたえた。 和ろうそくは、櫨の実から採取した蝋。 それは知ってましたが、米ぬか原料タイプも あり