すけべぇでない奴はおもしろない。 すけべぇの奥は深い。 奥の院には迷路がいりくんでいるので、 それぞれがただ一人の探検者ともいえる。 アダルトビデオというジャンルは実験的で過激。 人間の潜在意識をあばきだす装置として、
椿狩りこそ、花見にまさる
椿を見にこい。 花見、紅葉に誘われることはあっても、椿はめったにない。 これが月光。雄蕊が真っ白。赤い花弁の心に満月の風情。 近くに日光。これは蕊が真っ赤。花びらはオスの蕊が変身したもの。 両性具有とはいわないが、妙な感
内田鋼一のごろごろ碗
刺激的な現代アートの作り手がいる。 次はどんなことをしてくれるんだろう。 ふわっと天空からおりてくるような言葉を告げる歌人がいる。 新しい歌集はさぞかし変幻しているにちがいない。 旋律が同じなら、あくびでうんざりし、 あ
アフリカ楽器、コラの弦の響きが優しい
弦の響きは皮膚からぞわぞわと心臓部へ浸水してくる。 ゴマ栽培であちこちできいた。 沖縄の島々にわたる三線の音。 八尾おわらの男たちが奏でる胡弓の哀調も わすれがたい。 バルセロナ。 古い街並みの地を這うように流れるジプシ
サグダラ・ファミリアよりもすばらしい塔をつくろう
すれちがうのに身をかわしながら、 あおぐほど高い堅牢な住居がならぶ古く狭い路地を抜けると、 大聖堂にでてくる。 カソリックの宗教心もなければ教養ももちあわえていないけれど、 敬虔な祈りのこころがわいてくる。 これは、生ま
『ロス・カラコレス』で蝸牛の煮込みを
”コンドルは飛んでゆく” I’d rather be a スワロウ than a スネイ ~蛇よりも燕になりたい~ ずぅっとそうおもてました。 バルセロナの老舗レストラン『ロス・カラコレス』。 ここはかたつむ
しばらく消えます
3月25日から月末まで 存在消去。 ご予約などでお客様には ご迷惑をおかけします。 4月1日には、メールおよび 電話でこちらから、回答いたしますので ご了解をお願いいたします。 世沙弥 亭主
散歩するだけでたのしめる”ふたば書房”
金属製で金色に輝く三日月。 その横には、同じく金色で二重の波紋のリング。 なんやろ?ナイフレスト? 知恵の輪をさぐるようにさわっていて、わかった。 栓抜き。 ふたば書房の経営するショップはおもろいものがある。 きょうは、
児島虎次郎を見直そう
児島虎次郎。 はじめて名前を知った。 時間つぶしに会場を回るつもりが、 一点、一点、歩をすすめるうちに みぞおちに力がはいってくる。 さきほど観たばかりの、グレコもモローも かすんできた。 日本の大正から戦前にかけての洋
真っ白い花々は、飛び立つ小鳥
ことしも、十三公園に木蓮が真っ白に花開く。 樹々に数万羽小鳥たちがいまこの瞬間、飛び立とうとしてるかの ようで、まだ凛とした冷気が残る空に一層青が濃くなる。 花音痴である。 桃か梅か桜の区別がつかない。 木蓮と辛夷の区別