読まないままのルポ作品を10年ぶりに開く。通り魔殺 人、多摩そごう閉鎖など2000年の1年間の事件簿。 <世紀末の十二人の隣人>はそっくりそのまま2009 年の隣人。これだけ時代が変化しても何も変わってへん。 『隣人』
ガンダーラの象と紀元前の地球をあるく
巨きいことはいいことだ。だから畏れられる。ガンダー ラ時代にも象の彫刻は多い。普賢菩薩やガネーシャ神に まつわる象よりさらに時を遡る。単純に巨大な生物たる 象が紀元前の地球を歩む。背中にのれば地平がひろがる。 (ガンダー
『水の都』を見るだけで船酔いの快感
『だまし絵』展の目玉はパトリック・ヒューズ。絵の前 をすすむだけで画面がゆらゆら。<逆遠近感>。種と仕 掛けがわかっても、なお画面がゆれる不思議。この手法、 活用して広告や遊園地造ったらおもろいもんできるやろ。 パトリッ
「眠りはある意味、こま切れの死だ」
「原始人は死者に花を手向けることで、獣から人間にな った」。1、2、3と巻を重ねるごとに絵の奥行きへお いでおいでと呼び込む学識は怖さをましていく。それは 知識の量ではなく、言霊をはらむ巫女的語り部への畏れ。 『怖い絵3
月夜にはチェンバロが響いてきます
句会仲間数珠つなぎで砂賀さん の木工と出会う。 彫金金具、台座の反り、弁柄漆 が古楽を奏でるように調和してい る。台座は根室で見つけてきたポ プラ。ポプラはチェンバロにしか 使い道がない樹なんですよ、と砂 賀さんが笑
江戸そば老舗が異端に追い込まれた流れ
大雑把にいえば一茶庵の手打ち教室による革命。今は粗 挽き全盛。二八の白い蕎麦が邪道とみなされる無知でア ホウな十割信者への崖っぷちでの逆襲が老舗更科から。 打ち手によって個性がでる。目下の私は、星入りタイプ。 『そばもん
『天国』への階段はきつい
北新地の通りからいきなり3階への急傾斜昇れば『天国』 にたどりつく。『ギャラリー縄』の床にあった1枚の絵 から始まる。<誰の?><福島清、この人の作品がおい てあるおもろいバーがあるよ>。モンローの生写真あり。 『天国』
<ゴマでハゲと白髪は治る>の信憑性
講演タイトルは難しい。当日、丸坊主頭の私が登場する と会場に落胆の波。これは決してハゲではない、ファッ ションとして丸刈りにしている事を強調したのだが。そ れに懲りて今回から<元気と美貌は胡麻化しましょう>。 清流会(大
”マルドン””ゲランド””伯方”の結晶は<塩の花>
塩は調味料の原初。調理法は、より素材に近寄る分、だ ましがきかないので塩ブームは健全やと思う。マルドン の塩を頂戴した。ゲランドも同じく結晶が<塩の花>タ イプ。そら、ええ素材にかけたら料理下手でも旨いがな。  
TVニュース〜残りの映像はネットにあります
例えば、子供の心臓移植特集でも、放映では流せない膨 大で貴重な取材映像があるのだから、それをみたい人に はネットでみることができるシステム作り。ホリエモン がテレビ乗っ取りでやりたかったことは、数年後の現実。 『なんかヘ