時間潰しに承天閣美術館。若沖観るんやったらここ。普 段は流すだけの墨跡やけど<別無工夫>で足が止まる。 勉強のためだけに勉強しとったってあかん。掃除したり 胡麻すったりしながら、精神鍛えなあかんこと一杯ある。 (承天閣美
シェイクスピア歌舞伎『十二夜』
いつもいつも度肝を抜く開幕。そのアイデアを圧倒的な 虚仮威しに増量するエネルギーがよお衰えへんもんや。 蜷川とシェイクスピアの妖怪性が役者の精気を吸い取っ たようで、独り亀次郎だけが元気。これから大化け気配。 『NINA
狂言強盗、狂言回し・・・
熊谷真菜出演の狂言会。意外で驚く。ハードスケジュー ルかきわけてよおやりまんなぁ。狂言の笑いは落語、漫 才と派生してる流れ。<稽古>という極めて日本的な精 神性で浄化するかしないかの違いか。言い回しがクセに。 (コナモン
”おいしい”と”うまい”の違い
【おいしい】優れもの。都合がいい。天然のまま美味。 【うまい】人の手で美味を作り、心から満足したもの。 <おいしい話やねぇ、いっちょォかませたってえな>の 場合はおいしい味の比喩ではなく元来の都合いい儲け話。 (おいしい
浜寺名物はトリュフに優る”松露だんご”
泉北の食魔、翠胡さんご推薦のお菓子が<松露だんご>。 小豆餡と白餡の配色の奥ゆかしさ、こしあんの肌ざわり、 まん丸さ加減、つつましい店構えも併せて、お見事。ち なみに松露は浜のきのこ、西洋松露とはトリュフをさす。 『福栄
音源が神話の世界をつむいでほどいて
『タイ・レイ・タイ・リオ』のCDには文庫本の神話集 がおまけについてくる。世界中の太陽と月と小鳥と蛇と 虹の物語が解体されて新しい翼で復活する。音楽のルー ツをさぐり、自分のルーツの言葉を探したくなってくる。 『タイ・レ
1kgのパソコンが重いか軽いか?
まあ軽いけど出張には重とおてかなわん。1kgの重さ は明確に認識できる。あんた、これおいしいゆうけどわ たしはパス。主観でええんやけど味覚にも1kgに相当 する基準値があってしかるべき。味覚センサーが数値化。 『プリンに
浜寺に瀟洒なショットバー
このエリアはミナミの老舗旦那衆の持ち家が並ぶ高級住 宅街。そんな一角に拉致された。繁華街の店をたたんで 自宅を改造。小粋な空間で懐かしの心斎橋のあれこれ。 渋いご主人のふるシェカーにカクテル酔いが媚薬となる。 『ジュニア
天ぷら蕎麦は揚げ置きがコツ
割烹天麩羅との違い。まず衣がでかい。これはごまかす んやのおて、衣だけでもそばつゆとからんでおいしい。 意外なコツは揚げ置き。アツアツのせたら油がつゆをよ ごす。和紙で冷ましたタネをつゆでぬくめて麺にのせる。 『そばもん
矢野絢也と黒柳明の油照りキャスティング
個人的なマル秘の手帖、しかも100冊余りに亘るもの を強要されたとはいえ、なぜ渡すのか?渡してしまうん ですねぇ。ここんとこの心の揺れは心理学、文学の範疇。 この心理劇をこんな濃ゆい面々の実演で楽しめるなんて。 『黒い手