私は冷血である。 だから、 カポーティ「冷血」の ノンフィクションの味わいは魔力だった。 今回の映画「真実のテープ」は <砂糖漬けのタランチュラ>たる作家の ドキュメント。秘蔵フィルムがいい。 10年前の映画「カポーティ
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寛太郎 : 素浄瑠璃「日吉丸稚桜」
寛太郎、大化けの瞬間を見た。 咲くやこの花賞受賞記念として、 素浄瑠璃「日吉丸稚桜」 昨日までは文楽劇場の本公演。 狐火の段で連弾きの20日間。 一部のトークで、 この脇役の地味な立場のしんどさを しみじみとほんと繰り返
『罪の声』
35年前の<グリコ森永事件>。 私の生業である胡麻の製造業も 大手菓子メーカーとの取引関係は深く、 大胆不敵な劇場型犯罪に、異常な興奮を伴う 困惑の毎日が続いていた。 この事件をモデルにフィクションとして 犯行を詰めてい
鬼滅厨と振り蕎麦
鬼滅厨、てわっけのわからん言語が氾濫しとるが、 みな観たるアニメ、われも見てみんとて。 <がきデカ>を頂点として、 以後一切、漫画の類に近づいておらんので、 コメント資格がないが、この作画は雑すぎる。 お口直しの蕎麦。
藤蔵と織太夫
藤蔵と織太夫、太棹と浄瑠璃の即興、 仕掛け合いのスリリングな興奮はライブでしか。 <奥庭狐火の段> 舞台は諏訪湖。 この夏、諏訪大社の古層に触れてきたばかり。 妙にリアルに蘇る。 藤蔵が太棹をヒュ〜とすりあげ、 ノイズ音
沢村さくら、二十周年記念の会
曲師とは浪曲三味線。 沢村さくら、 二十周年記念の会が文楽劇場で。 玉川奈々福、真山隼人との三人トークで 関西節と関東節の違いを。 関東は定型俳句、関西は自由詩。 実演されると、なるほど。 このマイナーすぎる世界で 頑張
「相撲道」
ひとり宇良応援団としては見逃せない映画 「相撲道」 本場所ではとれない<砂かぶり>席、 いっちゃん前で土俵をのけぞって仰ぎ見。 神様が降りてくる神聖なる土俵は 場所たびに新しくつくられる。 その作業の美しいこと。 残念な
「ある画家の数奇な運命」
マイベスト映画に「善き人のためのソナタ」。 その監督があのリヒターを映画化したとあらば。 ちょうど世沙弥は10月にリヒターの<FLOW>に 展示替えしたばかり。 ウオホール、バスキア、バンクシー、 あたりは情報量が多いが
「れいわ一揆」原一男監督
原一男の新作なら、観るでしょ。 ナナゲイ、上映後にスタッフが 「監督とのトーク映像がありますので」。 てっきり、初日に行われた主演者と監督の トークと演奏のビデオが流されると待っていたら、 なんとリアルタイムのzoom