児島虎次郎。 はじめて名前を知った。 時間つぶしに会場を回るつもりが、 一点、一点、歩をすすめるうちに みぞおちに力がはいってくる。 さきほど観たばかりの、グレコもモローも かすんできた。 日本の大正から戦前にかけての洋
カテゴリー: セサミ日記
真っ白い花々は、飛び立つ小鳥
ことしも、十三公園に木蓮が真っ白に花開く。 樹々に数万羽小鳥たちがいまこの瞬間、飛び立とうとしてるかの ようで、まだ凛とした冷気が残る空に一層青が濃くなる。 花音痴である。 桃か梅か桜の区別がつかない。 木蓮と辛夷の区別
なまなまといきづいてる硯をみた
硯の肌をみたとたん、顔がひきよせられた。 そのまま、顔面にはりつくひんやりした 感触があって、顔からすっぽり異次元に はいりこんでしもた。 伝統工芸展の会場である。 なまなまと息づいてるような硯は、名倉鳳山とあった。 硯
還暦の松喬さん、よろしいな
還暦落語会。松喬さんです。 60歳が体力、滑舌、演出の力がピークの時期と 宣言してはるから、充実の実感と自身にあふれてる。 三喬さんはじめお弟子さんがみな実力ためて成長してるん みても、松喬さんのお人柄のええとこと腹の大
塩麹をつくってみよう
調味料としての<塩麹>。 自分で簡単につくれます、なんて類のあまい誘いには 乗らないタイプ。不器用でめんどくさがりやから。 買い出しにいってる天満市場の漬物屋さんに <麹入荷してます>の大きなビラがぶらさがってるのんが
平翠軒の品ぞろえはおもろい
倉敷でぶらり。どこかおもろいとこは? 『平翠軒』をすすめられた。 食材のショップです。お隣の森田酒造という 蔵元さんの経営。 酒好きが泣いてよろこぶ日本全国の珍味が網羅されてます。 ちょっと感動的。 輸入調味料の類もけっ
歌の力はすごい
震災で疲れ切った心に、歌が明るい癒しになってるでしょう。 メロディが、歌詞が、ゆっくりと細胞からしみ込んでゆく。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いにしえからの歌の発生や和歌の伝
『てる坊』のお別れ会をてっちりで
2月に<人間国宝さん>のテレビに出て以来、 行列のできる蕎麦屋になったのに、あっさりと信州へ お引っ越し。潔い。 蕎麦屋仲間の8人で最後の蕎麦談義。 いまや超ビッグになった、木曽の『時香忘』さんが 全く無名だったころに、
志の輔、文楽劇場で
入場しても当日の演目がわからへんのです。 はなしはじめると、ああ、最初のネタは新作やとわかる。 フランス大使が田舎町を見学する珍騒動。 官民のちぐはぐな集団心理は、志の輔の得意とするところ。 なんか、映画にもなったネタが
”CONVIVALITE” という言葉
『コンヴィヴィアリテ』。新町にあります。 そのフレンチのお店にいったことをおもいだした。 とてもおもてなしのこころのある印象が残っている。 どういう意味ですか? ・・・ちょっとつかみにくいニュアンス。 玉村豊男『食卓は学