<南の森のオサ> 象が威厳ある風格で立っている。 素材は金属。胴をたたいだしている。 金属のメタリック感はきえて、呪術的である。 クッパーズ早川。 親子で全くの独学で金属造形をはじめた。 『銅の細胞を持つ生物達が住まう世
カテゴリー: アート周辺
松井冬子展の成山画廊へ
松井冬子。 横浜美術館は3月までやってるので、 先に、九段下の成山画廊『松井冬子大下図展』へ。 絹本着色までに、同じ輪郭で5回。 写生>下図>大下図>裏骨書>骨書 その大下図である。 『四肢の統一』『転換を繋ぎ合わせる』
ほんまはなにもない芸術
「現代アートは<無>を装って意味ありげにみせている」。 これは、便利。 あたらしい俳句や短歌にとまどったときには、 <ほんまはなにもない>といえばいい。 しかし、それでかたずくようなら、最初っから こんなもんに興味はもち
石川九楊の『源氏物語書巻五十五帖』
「何という文を書いたかではなく、どのように書いたか、 つまり、文の書きぶりを第一義とする表現が書である。」 現代日本の誇るべき奇人は、数少なくなったが その一人は、石川九楊。 従来の退屈な<書道作品>からは、詩の世界は
范道生の仏像の人間くささが笑える
范道生。 仏師である。 人間くさい。生臭い。 運慶、快慶のミケランジェロ系。 円空、木喰の素朴系。 薮内佐斗司の童子系。 范道生のリアリティ系は中国系のものなんだろうが、 萬福寺のこの仏像群は魅力いっぱい。 布袋、羅漢、
この光はジェームズ・タレル
片眼のクセ。 右をつむって、左だけでパソコンに向かってる。 左も疲れて右をあける。 ぼお~~と。 光がとおいところからさしてくる。 この光、どこかで経験したなぁ。 なんかいか記憶さぐりごっこしてて、 あのアート体験やとピ
<ビオアート>がボローニャ国際絵本原画展で入賞
豊下康次<絵文字ビオアート>展。 動物の絵文字で、わかりやすいところでは 象形文字のデザイン化。 豊下さんの根本にあるのは、 生き物の共存と地球の環境保全の姿勢で デザインしているので、動物たちの表情が優しい。 色も鮮や
森村泰昌さん、次は『細雪』4姉妹をお願いします。
森村泰昌が<レクイエム>後の新作は 『絵写真+The KIMONO』。 マリリンモンローの女装から 三島由紀夫の男装を通過して 肉体の接待値は本来の男度10度から ゼロ値になってる様子。 今回の半裸婦人図6体は相当過激な
熊楠と足穂が愛し合って産まれた子供
草間弥生 すべてはあわい。 具象と抽象 幻想と現実 鳥瞰と虫瞰 宇宙と個人 めざめと消滅 星と菌 生と死 南方熊楠と稲垣足穂の世界に 迷い込んだ少女の物語。 ポートレイト3作の新しい展開はパワフル。 白地に赤い水玉の花の
後藤靖香の<まなじりを決した日本人>
後藤靖香の作品も見に名村造船所跡地に。 この場所は大阪のアートシーンの拠点として、 これからじわじわと増殖していく注目ポイント。 広大な敷地。演劇、映画、コンサートには ぴったりやし、地下鉄も便利。 先日お会いした立体作