食句塾。「天上のすり鉢こぼし花吹雪」「啓蟄に高層マ ンション落とし蓋」。スケールがでかい。最後に作者を 明かすと2作とも麻天茶。「糖尿やわたがしのゆく弥生 空」しみじみ玉庵。「蕗の薹小鉢所望のひとり客」翆胡。

食句塾。「角餅の角削ぎ落とし京雑煮」三甫。雑煮は全 国様々。嫁と姑の争いに京都の意地悪さが効いている。 玉庵の読みのおもしろさに爆笑。正月らしく絵的にも美 しい句を天に選出。「笹鳴きを残す障子や祝い膳」菜摘。