2月に<人間国宝さん>のテレビに出て以来、 行列のできる蕎麦屋になったのに、あっさりと信州へ お引っ越し。潔い。 蕎麦屋仲間の8人で最後の蕎麦談義。 いまや超ビッグになった、木曽の『時香忘』さんが 全く無名だったころに、
山田浩之さんとのつきあい
土いじりに信楽に通いはじめた頃だから、もう15年にはなる。 偶然通りかかった『陶夢』というショップは若手の新作が多くて気にいった。 なかでもひきよせられたのが、手ひねりで野趣をのこした水差し。 すりばちのコレクションもし
志の輔、文楽劇場で
入場しても当日の演目がわからへんのです。 はなしはじめると、ああ、最初のネタは新作やとわかる。 フランス大使が田舎町を見学する珍騒動。 官民のちぐはぐな集団心理は、志の輔の得意とするところ。 なんか、映画にもなったネタが
佐保姫に千枚のクレープ供えたる : をかし
食句塾。 兼題 : クレープ・象 席題 : 影 毎回<虫くい>をする。 俳句の○○部分を埋める言葉遊び。 元の正解をあてることよりも、さらに飛躍した 発想があれば、おもろい。 今回は、佐藤鬼房「帰りなん春曙の○○へ」 全
”CONVIVALITE” という言葉
『コンヴィヴィアリテ』。新町にあります。 そのフレンチのお店にいったことをおもいだした。 とてもおもてなしのこころのある印象が残っている。 どういう意味ですか? ・・・ちょっとつかみにくいニュアンス。 玉村豊男『食卓は学
“大いなる辺境”の芸能
<能の音楽>をテーマに内田樹が語る、となれば 大いなる興味がわく。 学生時代に金春会のクラブに所属し、 40代でも、金春穂高先生に謡と仕舞を習った経験を もちながら、いつも爪先でお風呂の湯加減をみる程度で もう風呂からあ
藤澤レオの器をどう料理する
苫小牧の金工作家・藤澤レオさんの器 フレームの上に皿がのっかる。 皿も金属性である。 フレームをいかして、皿を次次、漆や土ものに 変えて、コースをすすめる手もある。 蕎麦を盛るにもおもろい。 はてさて、おもろい器でお客様
仁左衛門の凄絶な殺し
『盟三五大切』 仁左衛門が凄い。 歌舞伎がおもろい。 むごたらしい殺人シーンが延々と続くが、 歌舞伎の型が残酷を昇華して、息をのむ 美学に変わっていく。 かぶく役者の命。 南北そのものが、エロあり、笑いあり、グロあり。
”桜隠しの蕎麦”を打つ『時香忘』
植田塾の企画。ご主人の高田さんが実演。 さらしな60%、蕎麦の実を割ったもの40%。 透明な白い生地に蕎麦の実が雪の結晶のように みえかくれする。 越後地方では、花の頃、季節外れにふる雪が 桜の枝に残って花をかくしまう。
木瓜が。春が。桃源郷が。
庭に木瓜が咲いています。 一番早く春をおしえてくれます。 といっても、二番、三番はこころあたりがありません。 花音痴です。 庭師にこれは木瓜です、と教えてもらいました。 木瓜があるから、木瓜が咲いてることはわかるようにな