漫画は11巻、もちろん愛読。 こちらは、40年前の桑田忠親氏のよる 実証主義に徹した研究評伝。 千利休が秀吉によって切腹を命じられたのは有名 であるが、織部も家康によって切腹させられている。 織部がイビツなもの、異端の美
『木田』の椅子に坐って蕎麦たぐる
蕎麦屋のしつらえはおおいに味に影響する。 並木の藪や神田の藪のような老舗の風格は 関西ではないものねだり。 かねがね『なにわ翁』の抑制のきいたしつらえは どうだ、の嫌みもなく感心している。 豊中『木田』。まだ新しい蕎麦屋
<レッツーゴーごまやん> ヒットのきざし
ごまごまごまごまごま食べよ~ げ~んき(元気)いっぱいゴマパワーの <ごまやんの歌>がCD化されました。 歌ってるのはアノ近江住宅のパンチみつおさんです。 ごまフェチの一部おじさんバンドや 八尾の辺境カラオケスナックで夏
姉は血を吐く、妹は火吐く、
西條八十の「トミノの地獄」という詩を紹介しているのは、 久世光彦の『あそびせんとや生れけむ』。 それでおもいだしたが、久世さんの一番初期の『怖い絵』に <姉は血を吐く、妹は火吐く>というタイトルがあった。 全く情報ゼロだ
あざらしが我が家にやってきた
癒し系ロボットのあざらし。 今から4年ほど前にニュースで紹介された。 <ゴマアザラシ>をモデルにしているというので、 ゴマ屋の看板にしようと早速問い合わせした。 ところが、まだ開発したばっかりなので、注文が殺到で いつの
蕎麦前に<子持ち鮎の煮浸し>
『なにわ翁』の土曜日2時頃はゆっくり。 秋蕎麦メニューに<鮎そば>。それならば蕎麦前の アテに<子持ち鮎の煮浸し>を所望する。 どっしりと重量感。塩焼きとちごおて、香魚の さわやかさより秋愁のたたずまいである。 じっくり
マスコミは弱くなった
ニッポンが阿呆になった。 マスコミもグニャチン。責任の一端はあるやろ。 田原総一朗の<朝生>や『サンデープロジェクト』で 20年以上にわたり果たした役割は大きい。 『今だから言える日本政治の「タブー」』。 「役所から出入
二夜連続の梅若玄祥さん
きのうの<弁慶>の興奮さめやらぬのに きょう新歌舞伎座プレビュー・祝賀能 としての『翁』が、またまた梅若玄祥さん。 まっこと、めでたい。 はた、とおもいだしたことがある。 15年ほど前、京都の隠れバーで カウンターでひと
満月の薪能は鼓がこだまする
大阪城薪能。 梅若玄祥さんの圧倒的な迫力で、 能舞台が炎上した。 ライトアッップされた大阪城も、見え隠れする満月も いやさかる篝火も、普通なら舞台効果に気がとられる ところが、この日ばかりは、シテの弁慶がメラメラと 巨人
路地(ろーじ)のかかりにあったんは
大阪弁で地の文章はかきにくい。 『ぎっこんばったん』 古本屋さん『青空書房』の店主の語り口は、なつかしく やわらかく、実にみごとである。 古本屋さんは中崎町。すぐ近くやから、映画館や夜店 のことなんか、わがごとのように目