淀のほとり塚本に住まいする坊主にて候。 大阪へはJRで1駅。自転車でも近い。 たまに歩く。 十三大橋から中津のコースが普通やけれど、 きょうは十三バイパスを渡る。 ウェスティンホテルにむかう。 このエリアには裏庭があるけ
この夏、出会ったおもろい蝉俳句
あんなにうるさかった蝉の声が消えてしもてる。 ミンミンゼミもヒグラシもわかれへんけど、 ちゃんとええ相手みつかったんかなぁ。 きっとさみしいぃに夏終わってしもた ドジな奴もおんねんやろなぁ。 ハツカ鼠は2年、インド象は7
生物は丸い。環境設計は丸い視点で。
生き物が丸いのは、水の詰まった革袋のような 体をしているから。 人工物は四角って角張ばっている。 文明を石器時代、鉄器時代と呼びます。 硬いもので自然を切り裂くことが文明だという 認識ははっきりしています。 丸と四角は相
ストリートチルドレンより悲惨な日本の子供
あわれは、子殺し。 「猫がわが子よりかわいかった」。 平然と語る父親のこころの崩壊は、 その父に因る。 <売り家と唐様で書く三代目>やないけど、 精神は三代100年で立派にも堕落にも ゆっくりとすすんでいく。 『誰も知ら
遺品となったワインで追悼
息子が突然死した。逆縁である。 遺品の整理をしていたら、あるワインセラーに かなりの本数のフランスワインを預けてあることが わかった。 そこで生前交際のあったとおもわれる方々に 連絡をとって、息子をしのでもらえたらと、数
シャングリラはどこだ
ユートピアはどこにある? 桃源郷、エルドラド、シャングリラ。 アンデス、アマゾン、ヒマラヤ・・・ 精神世界の問題であることはわかっていても、 現実のどこかに、という探検はおもろい。 チベットには『ペユル・ペマユ』という理
空海はなにものだ
空海と芭蕉。加えるなら利休。 いずれもあやしい。 エネルギーが猛々しい。 『空海の風景』。 司馬遼太郎の1975年に書いたもの。 密教はインドのバラモン教の流れをくむ 後発宗教である。 それをたかだか無名の青年僧侶が持ち
彫刻家、福岡道雄さんのつぶやき
「時々、無性に死にたくなる。 別に大した理由があるわけではない。 いや、何も理由はない。訳があって死ぬのは嫌である。」 おもろいエッセイは<つくらない彫刻家>福岡道雄さん。 黒い立方体に彫刻刀でつぶやきをきざみつづけてい
・お先にの裏方の背や晩夏光 : 鯛蔵
・ワインボトルの薄き汚れや秋暑し : 一計 立秋すぎての猛烈な残暑のなかでの食句塾 席題 : 瓶・裏・帽子 ・夏草や後ろの正面草間弥生 : 菜摘 野外の原色オブジェを連想してもええけど、 どんぐり眼の草間弥生本人が立って
柏原で穫れたデラウェアを房ごとほおばる
柏原から葡萄をいただく。 こどものころからの小粒の淡い紫。 アレキサンドリアやら巨峰やら ゴージャスを競うような葡萄のなかで 小粒のデラウェアはいとおしい。 青空ぬむかって口をひらいて、 房ごとつぶつぶつぶっとほおばって