短歌の連作で興味深い実験がありました。 斉藤斎藤さんの『予言、〈私〉』。 連作10首のなかに、まるまる岡井隆さんの歌がまじっているのです。 短歌では、<本歌取り>といって万葉、古今から現在まで、 すでに発表されたほかの作
ミホミュージアム『土偶展』と舟越桂
ミホミュージアム『土偶展』 土偶、はにわ、縄文土器。 もうさんざん見てきました、とタカをくくっていたら、 おもしろいおもしろい。 ライブ感。 BC3000年から今の2000年まで、 ざっと5000年アートの世界は響きあっ
牡蠣の酪焼き
【たいちゃんめし=その4】 ◆牡蠣の酪焼き ぷりっぷりっの牡蠣のチーズ焼きです。 あたったトラウマがあるのか、牡蠣がアウトの人は 多いのですが、このレシピならうまいうまい。 牡蠣は塩、胡椒して小麦粉を軽くまぶしておきます
【タイム食句】 12・01~12・05
12/05 万物は去りゆけどまた青物屋 : 安井浩司 ~~八百八橋わたって買いに 12/04 代休のうしろ
・謄本や青い火揺れるひとり鍋 : 磯菜
12月の食句塾。 兼題 : 鍋 ・謄本や青い火揺れるひとり鍋 : 磯菜 謄本という言葉が俳句のステージにのぼって たちまちに、おそろしい時代の病巣をあきらかにした。 おそらく10年前、それより時代を過去にさかのぼれば、
会田誠は平成の『堕落論』
会田誠は、ひょっとすると坂口安吾なのだ。 「会田誠展:天才でごめんなさい」は『堕落論』 ではないか、というおもいにかられました。 いままで、断片的、といういい方はあわないけれど、 いくつかの作品はみてきています。 それが
アートがあふれる<エレファントパレード>
<エレファントパレード>の象さんが二匹目になりました。 友人の海外旅行のお土産です。 <エレファントパレード>は世界的なチャリティアートイベント。 アジア象を絶滅から守るために、世界中のアーティストに 巨大な象のオブジェ
松本竣介をみて、松翁で蕎麦
松本竣介『並木道』。 現物をみた。 すると洲之内徹さんの『気まぐれ美術館』の <松本竣介の風景>が頭にちらついた。 画面の現場をつきとめるエピソードで、 <並木道>のニコライ堂周辺の地図まで書いてあった。 そうそう、神田
【タイム食句】 11・26~11・30
11/30 厨房は神聖にして蛇口(コック)なるおそろしき凶器が濡れつぱなし : 塚本邦雄 ~~過去問わず流れの板前(いた)がくえ捌く 11/29 焼き芋を月を分け合うように割る
『美術にぶるっ!』は前衛の遺伝子たっぷり
足立元の『前衛の遺伝子』は、 読み応えのある日本の美術史です。 <アナキズムから戦後美術へ>のサブタイトルのとおり、 乱暴にいえば、反主流派の抵抗勢力の系譜です。 教科書的ではない。おだやかな教養本ではありません。 国立