本日の世沙弥のお客様は歌仙の会。 半年ごとのペースで、すでに何回か。 私はメンバーではありませんが、懇意にさせていただいているので、 発句のあとの脇だけ参加。 おかげで格調がさがったようで、ごめんなさい。 歌仙や句会のお
焙烙は持ち手の筒からゴマをだす
椿をさすのに、なにかと探して、 ほうろくに活けてみる。 ほうろくは焙烙とかく。ゴマを焙煎する道具である。 すり鉢ですら家庭から削除された日本のキッチンに焙烙は幻に近い。 わかりやすいところで、ぎんなんを煎る。お茶の葉を焙
ほたるいかは、湾内に限る
のれそれがそろそろお仕舞いになって、 駿河湾の桜えびと富山の蛍烏賊がではじめてる。 おのれの肉体から光を発する。 神に選ばれしもの。 春の訪れとともに、その生き物を 口に運ぶことは畏れおおくはないか。 光を発するのは、敵
『枝雀・らくだ』を聴きたいなぁ
枝雀嫌いは多いと思う。 緊張と緩和、と唱えるのもエラそうやし、 根はまじめやのに派手な演技してるんが みえみえで痛々しいし。 死んで10年。どうしても気になる。 3月はじめに、テレビ録画『枝雀寄席』から選んで劇場大画面で
すけべぇでない奴はおもろない
すけべぇでない奴はおもしろない。 すけべぇの奥は深い。 奥の院には迷路がいりくんでいるので、 それぞれがただ一人の探検者ともいえる。 アダルトビデオというジャンルは実験的で過激。 人間の潜在意識をあばきだす装置として、
椿狩りこそ、花見にまさる
椿を見にこい。 花見、紅葉に誘われることはあっても、椿はめったにない。 これが月光。雄蕊が真っ白。赤い花弁の心に満月の風情。 近くに日光。これは蕊が真っ赤。花びらはオスの蕊が変身したもの。 両性具有とはいわないが、妙な感
内田鋼一のごろごろ碗
刺激的な現代アートの作り手がいる。 次はどんなことをしてくれるんだろう。 ふわっと天空からおりてくるような言葉を告げる歌人がいる。 新しい歌集はさぞかし変幻しているにちがいない。 旋律が同じなら、あくびでうんざりし、 あ
アフリカ楽器、コラの弦の響きが優しい
弦の響きは皮膚からぞわぞわと心臓部へ浸水してくる。 ゴマ栽培であちこちできいた。 沖縄の島々にわたる三線の音。 八尾おわらの男たちが奏でる胡弓の哀調も わすれがたい。 バルセロナ。 古い街並みの地を這うように流れるジプシ
サグダラ・ファミリアよりもすばらしい塔をつくろう
すれちがうのに身をかわしながら、 あおぐほど高い堅牢な住居がならぶ古く狭い路地を抜けると、 大聖堂にでてくる。 カソリックの宗教心もなければ教養ももちあわえていないけれど、 敬虔な祈りのこころがわいてくる。 これは、生ま
『ロス・カラコレス』で蝸牛の煮込みを
”コンドルは飛んでゆく” I’d rather be a スワロウ than a スネイ ~蛇よりも燕になりたい~ ずぅっとそうおもてました。 バルセロナの老舗レストラン『ロス・カラコレス』。 ここはかたつむ