『悪人』。 悪は静かにいきをひそめて心に隠れているもの。 気がついている。いない。いないふり。かくす。わざとさらす。 弱さ、やさしさ、おびえ。芽をだし、人目にふれたときに それは悪と糾弾される。 現代人の孤独の鍵となるメ
<麦代餅>は、なかなかセクシー
京都の食友の手みやげ。 桂離宮そばの有名な茶店のもの。 ゆうても、農作業の途中でたべた、という 素朴なおやつ。 餅の触感がやわらかく、粒あんの野趣もうれしい。 ちょっとおおぶりで、むちゅ、とほおばって 三個ペロンチョ。
エコノミー症候群がこわい
ゴマの産地であるトルコや南米に出張することがある。 時にはアフリカへも。しかし、ここんとこ、足の血行が悪くて ビッコ気味。以前はエコノミー症候群て、金欠病のことかと いうぐらい関心がなかったが。 時差は免疫にも悪影響があ
バーテンダー出身の『カモシヤ・クスモト』
『料理屋の主人が作る酒の肴』に楠本氏のレシピ。 シャープな感覚で、どこの店かとみたら大阪の福島。 カモシヤとは醸す、すなわち醸造酒専門のお店をいう意味。 ワイン・日本酒が料理にあわせて、というのが売りもの。 バーテンダー
マヨネーズぷっすんと夏息絶える / 弥華藍
食句塾。兼題<マヨネーズ><秋刀魚>。 この異常な猛暑がぷっすんと終わってくれたのなら、 ええけど。まだ続いてるからあきません。 弥華藍好調で今回の食句賞も獲得。 「鰯雲ポストの前で読む手紙」 ポストに入れる前の迷い?
『みや玄』は”にしん蕎麦”をえらべ
<お好みそば三昧>で3種類の蕎麦がえらべる。 やまかけ・にしん・鴨汁 おおかたのにしんの煮付けは甘辛く、その濃さが また蕎麦とあうんやけど、ここのにしんは下卑た ところがなく、風雅。さすが『かが万』系列。 もう一点、鴨
<ダッチワイフ>の似せ方
『日本人だけが知らない 日本人のうわさ』にある <不気味の谷>現象という心理の解説がおもろい。 人形でもロボットでもあまりに人間に似すぎると、 かわいらしいという思いが消え、怖いと感じるようになる。 そのために<不気味の
胡麻豆腐の宝石盛り
胡麻豆腐はあえかなようで奥深くたどれば濃厚なうまみの ある調理法。風味は滋味、見た目は地味。ややくすんでる。 そこで、うわぁ、歓声があがるような盛り付けを。 メインの風味は胡麻であるから、トッピングはあくまで ひきたて役
利き臼そば、すごい発想
『いしたに』には素材の異なる4つの石臼。 石の肌によって、挽き具合がちがってくる。 蕎麦の産地の違いや、配合の違いで2種類そろえて 蕎麦の味比べをたのしむ店はあるが、石臼によって 食べ比べをする趣向である。 蕎麦は挽き方
「恋の極意は忍ぶこと」
恋の至極は忍恋と見立て候。 逢ひてからは恋のたけが低し、 一生忍んで思ひ死する事こそ 恋の本意なれ。 40年前に読んだ三島由紀夫『葉隠入門』は きれいに忘れてる。 漫画で『武士道とは死ぬことと見つけたり』を読む。 しかし