曙に刺青は似合わへん。 ハワイでは成人の証しという。 それやったら、南洋サモアの文化を尊重して 曙の肌の色モンは、刺青やのおて、 <タトゥー>と正しくゆうたらなあきません。 日本の刺青文化は、公然と語るのをはばかられる。
散歩すれば足指の形がうきでてくる革サンダル
蔦のからまるレトロビルの『びきゃら』さんが10周年。 46人の作家に<一人膳>をつくってもらった。 そのとなりに、革のお店がある。 たいてい、閉まってる。逃げるいたちを追っかける感覚で 開いてる時間を狙う。 手作りの革サ
花ズッキーニー、花山椒は今しかおません
桜の花が散ると、花鎮めの祭がある。 ことしは、ことに被災にあわれた方々の 魂を鎮める祈りをこめて、花を見送ることになった。 この時期は、食べものがほんのつかのまの おいしい旬をむかえている。 花ズッキーニー。そのまま揚げ
ゆらぎ、こそいとおしい
和ろうそく。 炎がゆらぐ。 闇が息をする。 谷崎潤一郎は『陰陽礼賛』で 日本人の暮らしに、ほの暗い空間のある 心地よさをほめたたえた。 和ろうそくは、櫨の実から採取した蝋。 それは知ってましたが、米ぬか原料タイプも あり
陽炎や家族同然でしたのに : 鯛蔵
・陽炎や家族同然でしたのに : 鯛蔵 スリムクラブの漫才に、ふってわいた俳句です。 食句塾、今回は季刊誌の合評会。 やっぱり言葉ておもろいもんです。知らんこと、多い。 ロンゴロンゴ : イースター島で発見された独自の文字
落語のサゲは羞恥心のなせる技
落語のオチ、そんなんでしまいにしたらあかんやろ。 もうちょい、きのきいたワンフレーズできれいに ひっこまれへんか。 鶴瓶は『立ち切れ線香』『らくだ』で大幅なオリジナルにしてる。 志の輔も『三方一両損』なんか今のセンスでフ
なぜか、中川一政
~遊びをせんとや生れけむ~ 人は遊ぶために生まれてきた、とはよお言ゆてくれた。 えらい都合のええフレーズのとこだけ有名な 『梁塵秘抄』。 平安時代にごっつい流行って人気のあった 歌謡曲大全集みたいなもんです。 ~わが子は
アンモナイトで胡麻料理を
アンモナイトがぎょうさんうずもれてるお皿です。 岩盤をプレートに加工したもんです。裏を見ると わかるんですけど、インテリアの壁掛け。 19世紀に発見されてドイツで加工された、 というけど時代は嘘でもよろし。 アンモナイト
おいしい料理にはオーロラが見える
歌仙を雲仙で巻いたことがある。 仲間の一人が旅館の料理長から声がかかった。 料理の凛たる冴えに酒はすすみ歌仙は朧ボロボロ。 料理人、石原仁司さんは嵐山吉兆から半水慮に移ったばかり。 その後、京都に戻って『未在』をはじめた
ミロと赤塚不二夫はかぎりなく近い
ミロは赤。 ミロは無垢。 ミロは宇宙。 バルセロナはとんでもない街です。 ガウディ、ピカソ。とてつもない巨人がいるんですが、 それでもミロが一番です。 街のど真ん中からケーブル電車で一駅。 小高い丘にミロ美術館。 意外に