『国家の罠』佐藤優。<外務省のラスプーチンと呼ばれ て>の副題から推察される曲者ロシア通の外交官。とい うイメージもなんのその。屹立する骨太知識人の登場。 歴史という時間サイクルで腹の座った生き方ができる男。

『胡麻甘露』が届く。豆腐プロフェッショナル・小野哲 郎さんの和田萬胡麻ペーストをつかった新作。『なごり 雪』でどっちの料理ショー歴代ベスト1と評価された濃 厚豆腐にほのかな胡麻風味を忍ばせる。これぞ<滋味>。

『ダーウィンの悪夢』。タンザニア・ビクトリア湖のド キュメンタリー映画。巨大魚<ナイルパーチ>が激増す る湖周辺の南北問題。ゴマ栽培でスーダンまでは行くが この惨状は知らなかった。極端に肥大した魚がシュール。

<ジ・オープン寄席>雀三郎後援会主催で20人が限度。 年1回密度の濃ゆい落語会。1月の新歌舞伎座に出演中。 産経新聞にエッセイ連載と忙しい。客席は雀三郎追っか けのマニヤックな落語ファンばかり。みな落語顔ですな。

天満は堀川戎。ところが今年から天満宮でも戎祭が復活 したので戎っさんのはしごとなった。落語の天満繁昌亭 ができたからこその企画。1月は昨年の話題に対する受 賞ニュースが多いが大阪に関しては『繁昌亭』が総ナメ。

『餃子と高級フレンチ ではどちらが儲かるか?』。会 計の本。『さおだけやはなぜ・・』『なぜ社長のベンツ は・・』。つられてまた買う阿呆がいる。オマエのコト ヤ。ちょっとは勉強に、とスケベ心を擽る出版社の手口。

坂田籐十郎と市川団十郎、東西大名跡の競演。ムラムラ と突然観たくなってチケットもないが松竹座へ。3階席 に空き。両雄よりも『毛抜』の海老蔵に惚れ惚れ。色悪 の荒事。小姓にも女にも手を出す好色ぶりと見得の切れ。

岡部伊都子『伊都子の食卓』。軽い食のエッセイと思っ たら大間違い。哲学と美学に裏打ちされたみごとにやわ らかい文章に衝撃。向田邦子よりコワイ。山口瞳よりフ トイ。<随筆>というジャンルを初めて認識した。敬礼。

七草がゆ。<人日>の節句。ピンとけぇへん。ことしの <人間>の運勢を占う日でこの朝に七草を食べて邪気を 払う目的。世は空前の占いブーム。マスコミはギャグで ええからこんな習慣おもろう遊んで若い子に教せたらな。

『大阪胡麻問屋組合』新年会。その昔ゴマの仕入は<入 札>制度があったが流通は激変。わずか4社が情報交換 のためだけに入札を続行。しかしそれも3年前に廃止。 入札会場であった天満老舗料亭『相生楼』に年1回集う。