渡辺松男さんに迢空賞が決まりました。 ・キャベツのなかはどこへ行きてもキャベツにて人生のようにくらくらとする ・平原にぽつんぽつんとあることの泣きたいような男の乳首 ・ひまはりの種テーブルにあふれさせまぶしいぢやないかき
春の献立【おぼろ夜の帆立】
<春-1:おぼろ夜の帆立> 春はおぼろ。 ほたての殻は ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を イメージして春のよろこび、なまめきがあります。 大きな殻に帆立、そらまめ、ゆりね。 やまいもと利尻昆布のだしで蒸します。 卵
キルムを織る村の女たち
骨董街の老松町に トルコキルムのお店が二軒もできていました。 金の陽になぶられて香り高い金ゴマの 産地、トルコには何年通ったことでしょう。 地中海沿岸には、ビザンチンやオスマントルコの 遺跡が無造作にあちことにころがって
堆朱の町、村上にいきたい
むかしの家やから、 お盆とかお椀とか つかわへんもんがいっぱい。 なんというのか、ふつうのひとが ああそうそう書いているうちにおもいだす、 フリーマーケット好きの俗物の知り合いがおって、 そいつに、やるわ、売ってきてえな
花の散りぎわ
十三公園の木蓮、こぶしが真っ白の花。 世沙弥の白山木に白い花芽がみっしり。 マダムキキが真っ白の薔薇と真っ白のスイトピーをくれた。 川端健太郎の器にいれた。 世沙弥の庭の木瓜が花盛り。 玄関前に姫しゃがが咲きはじめた。
権威をコケにするお笑いを
①『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』 ②『グッドモーニング・プレジデント』 ①オランダ制作のドキュメント。 国立美術館修復をめぐるトラブル、難問 ②韓国制作のコメディ映画。 三代の大統領の政治舞台裏を茶化す 軽いお
成田童夢のオリンピック
成田童夢。 スノーボードでトリノオリンピックにも出場している。 予選落ちしたとたん人格のバランスを崩した、という。 その告白がオタク、サブカル世代の象徴に映り、 う~~ん、ちゃうなぁ、といううめきをもらしてしもた。 コメ
榎忠の聖なる天地創造
足立元は『前衛の遺伝子』で 1920年ごろの象徴表現として <髑髏>と<爆弾>をあげています。 このモチーフは21世紀も有効です。 爆破する行為の根本はアナーキズムです。 ここでは政治的な解釈は必要ありません。 万里の長
『前衛の遺伝子』 足立元
足立元『前衛の遺伝子』を読み始めています。 20年前に辻 惟雄が『奇想の系譜』で、 幻想的でけったいでおもろい、 けど(異端)であっさりかたずけておいた 岩佐又兵衛、曽我蕭白、長沢蘆雪らを <主流>の中での前衛として再評
おぼろ夜に逝かはりました八田木枯さん
八田木枯さんが、この19日になくなられていました。 新聞でもあまり報じられていなかったので、 けさ知りました。 ・洗ひ髪身におぼえなき光ばかり ・天袋よりおぼろ夜をとりだしぬ ・プール出る老人水を曳きずりぬ どこかエロチ