子どもの日。児童出版の賞が発表されて 益田ミリさんが受賞していた。 彼女のことは、漫画よりも大阪もんのエッセイがこころに沁みた。 このジャンルでは、わかぎえふが抜群におもろい。 お芝居やってるから、大阪弁の心理分析が達者
カテゴリー: セサミ日記
フーテンの寅は両性具有である
香具師は的屋ともいう。 一山あてて大儲けをもくろんで、大当たり。 当たりの的、というわけ。 天神祭には百は軽くこえる。 宵宮の前日から香具師の若い衆が 威勢良く祭りの準備にかかる光景を 子どものころから飽きずにながめてた
あまりに大阪的な、タパス、ピンチョス
大阪名物、塩昆布。 なんで北海道の昆布が大阪名物や? 秀吉の時代から諸国名物が大阪にあつまって <目利き番頭>が品質を選りわけた。 番頭はんと丁稚どん文化は、いまも残ってます。 てっちり、うどん、お好み焼き。大阪名物なん
立ち呑み屋で近ごろ鬱陶しいもの
和田萬の近くにある辻学園、経営破綻。 新校舎建ててから間ぁないのに。 辻調理師学校とはちがいます。 ちがいますけど、辻静雄さんの奥さんは 辻学園の辻勲さんと兄妹の関係。 和田萬の近くの立ち呑み屋『にこ』へ。 できてほん間
刺青が誕生したんは国芳の武者絵から
曙に刺青は似合わへん。 ハワイでは成人の証しという。 それやったら、南洋サモアの文化を尊重して 曙の肌の色モンは、刺青やのおて、 <タトゥー>と正しくゆうたらなあきません。 日本の刺青文化は、公然と語るのをはばかられる。
散歩すれば足指の形がうきでてくる革サンダル
蔦のからまるレトロビルの『びきゃら』さんが10周年。 46人の作家に<一人膳>をつくってもらった。 そのとなりに、革のお店がある。 たいてい、閉まってる。逃げるいたちを追っかける感覚で 開いてる時間を狙う。 手作りの革サ
花ズッキーニー、花山椒は今しかおません
桜の花が散ると、花鎮めの祭がある。 ことしは、ことに被災にあわれた方々の 魂を鎮める祈りをこめて、花を見送ることになった。 この時期は、食べものがほんのつかのまの おいしい旬をむかえている。 花ズッキーニー。そのまま揚げ
落語のサゲは羞恥心のなせる技
落語のオチ、そんなんでしまいにしたらあかんやろ。 もうちょい、きのきいたワンフレーズできれいに ひっこまれへんか。 鶴瓶は『立ち切れ線香』『らくだ』で大幅なオリジナルにしてる。 志の輔も『三方一両損』なんか今のセンスでフ
おいしい料理にはオーロラが見える
歌仙を雲仙で巻いたことがある。 仲間の一人が旅館の料理長から声がかかった。 料理の凛たる冴えに酒はすすみ歌仙は朧ボロボロ。 料理人、石原仁司さんは嵐山吉兆から半水慮に移ったばかり。 その後、京都に戻って『未在』をはじめた
ミロと赤塚不二夫はかぎりなく近い
ミロは赤。 ミロは無垢。 ミロは宇宙。 バルセロナはとんでもない街です。 ガウディ、ピカソ。とてつもない巨人がいるんですが、 それでもミロが一番です。 街のど真ん中からケーブル電車で一駅。 小高い丘にミロ美術館。 意外に