『カポティモンテ美術館展』。 はじめて聞く名前やけど、なんや響きがええ。 最近、響きのええのは<ザッケローニ>。 この監督の名前も一度きいたら、インプットされる。 カポティモンテは、どうやらナポリの地名。 16~18世紀
葦葺きの古民家でゆったり蕎麦
山科が近いのか遠いのかわからんかったが、 地下鉄ですぐ。駅前から少し山の方にあがると 急に紅葉踏み分けムードの渓谷に。 せせらぎが大音響にきこえるところまで たどればそこに『高月』。 琵琶湖北の木ノ本町から移築した古民家
『獅子』 ド迫力
オスとメスの二匹のライオンが二曲一隻で 猛々しく息をしている。 ・ 父として幼き者は見上げ居り ねがわくは 金色 の獅子とうつれよ 佐佐木幸綱の歌が浮かんだ。 父なるものは、家庭的な優しさではなく、 研ぎ澄ました孤高
・布巾白々と乾き菊日和/玉庵
食句塾:兼題「布巾」「栗」 :席題「穴」 ・生還の歓喜の飛翔チリの穴/菜摘 ・ふた月を穴より同じ月の友/雨象 チリ鉱山からの33人救出劇のレポートで世界中が 湧いている。句会のおもろさが一期一会の即妙性に あるなら、この
学問は木だが、人間は森だ
宮本常一の生き方、思想、歩き方に ついていこうとする男たちが周りに何人かいる。 奴らはクセ者で変わり者だが骨太で魅力的だ。 『宮本常一が見た日本』佐野真一。 佐野の眼をとおして、あらためて宮本の目線を 教えられ、己の白内
天理で蕎麦をたぐるなら
たまたま天理。 さがし尋ねて参道の蕎麦屋にたどりついたら、 先の4人さんで蕎麦終わり。おお、神にみはなされた。 崇神天皇陵の近くにも蕎麦屋がある。『かおく』。 なかは広々した座敷で、ゆっくり足をのばせる。 人柄の良さがで
マルチの新素材を開発せよ
ゴマ栽培。わだまんオーナー制実施の畑の最終作業。 刈り取りがすんで、ごまをはたく作業。 <ごまはたく>は季語。あんまり生活実感のない 死んでる季語扱いやったけど、まさか自分でリアルな 経験をすることになるとはおもってなか
壬生狂言:シンプルのおもろさ
壬生寺の関係者の方と知己を得て、 初めて観ました。 狂言の素人バージョンと簡単にきめつけていましたが、 そもそもの成り立ちがちがうんですね。 鉦、太鼓、笛のシンプルなお囃子の連続。 まず調子がいい。 無言。完全な無言劇な
『シングルマン』、秋麗の後味
舞台はロサンゼルス、監督トム・フォードはグッチの ファッションデザイナーというからアメリカ生まれとしても イタリア、主役コリン・ファーストは英国。 まぎれもなく、『シングルマン』は霧深い英国の味わい。 おとなになることは
美徳が自由主義社会で敬遠されるのは?
道徳や善良という言葉が先行すると、自由を 束縛する宗教臭さを感じて敬遠しがちになる。 『これからの「正義」の話をしよう』では、 <幸福の最大化><自由の尊重><美徳の促進> の3つの理念から<正義>にアプローチする。 不