この白さは貝や骨を連想する硬質の色。 壺のシルエットは繊細だ。 ゆったりとふくよかに丸みをおびていた器が 下半身でいきなり不安定につぼまっている。 蓋が淡い緑でありながら、のぞきこめば すいこまれるように深い。 色素が溶
直島・護王神社:光の階段
杉本博司の設計。 変哲もない田舎の社である。伊勢神宮のミニチュアか、程度の感慨。 白砂から本殿に上る階段が硝子でできている。 それもアイデアやな。 もう足は次のアートにむかおうとしていた。 管理しているスタッフがぐるっと
はじめて直島へ
初めてである。ここは年々進化、深化していることを改めて知る。 次々に新たな美術館が建設されている。 しかも、評価の定まったものではなく、21世紀の刺激的な 現代アートに集中しているのが魅力的だ。 おもろいアーティストの作
ふくらみきって恋猫は四次元へ : 主水
食句塾 : 兼題=するめ・次 席題=馬 *俳句も短歌もツイッター以後つぶやくだけで ほうりだしている。 詩の形式から受ける恩恵を大切にしようね。 ・水仙の香に息づまり離村次ぐ : 翠胡 可憐な花の咲き乱れる自然が残る村。
川端健太郎のエロス
川端健太郎はエロティックである。 土から手でひねりだすのは、 貝殻、鳥の骨、蝶の羽、性の粘膜、 具象であり、聖なるものに昇華してゆくエロス。 =ブルーの水差し= 右が口の大きい方 左は口の小さい方 先端の猥褻さはどうだろ
大阪料理の神髄は<始末>
始末せなあかん。親父の口癖でした。 節約。ケチ。たいがいそのへんまでの回路で、 <始末の料理>の精神をうまいこと説明でけへん。 始末とは、始めと終わり。つじつまがおおて、 そろばん勘定ができていること。 安い魚でも食べら
ツイッターははじまったばかり
ビジネスでのツイッター効果。 運用しだいでおもろい。そう思ってはじめた。 個人的な趣味をかねて、とも考えていたが、 なかなかつきあうのはしんどい。 1ヶ月近くになると、もう開く回数が減ってしもた。 『たった1年で5000
伊豆のわさび漬けはショパンの味わい
わさび漬けのフェチである。 阪神地下に田丸屋さんのものがおいてある。 上ものの方をいつもキープしている。 最近沼津方面に引っ越した食友が 伊豆でワサビ漬けを発見したと、送ってきてくれた。 わさびの茎が新鮮な緑の色を残して
加藤委さんの選んだ若手作家
鯉江良二がいたから加藤委も内田鋼一も誕生した。 ならば委さんにいまおもろいとおもう作家を 紹介してもらおう、というおもろい企画。 ギャラリー縄の尾崎さんの目線はたしか。 藤澤レオ。 北海道の金工作家の器がおもろい。 >>
大阪と京都の出汁は、ちゃいまっせ
関東は鰹。関西はプラス昆布。これでだいたい出汁 の話はかたずく。おもたらちゃいまっせ。 まず昆布。大阪は真昆布。京都は利尻。 昆布は利尻が最高でっせ、なんて通の顔して のたくっとったら、空堀の土居さんに怒られます。 真昆