食材仕入れで伊勢丹へ。 ついでに6Fのアート解放区をのぞく。 開催中の「陶芸の提案」は20代若手10人ぐらいの新作。 縄、桃青、山木、小山などで若手も見逃さないないように していますが、こういうグループ展はさらに無名の若
多重人格なりきり歌仙を
「なりきり歌仙をやろうよ」。 怪斗から提案あり。 両吟歌仙を2月、3月に4つ巻いた。 だんだんと息があってきた。 だけど、歌仙は自分のおもいもよらぬ方向へ 突然ぶれていくおもろさがあってこそ。 お互いの多重人格から一人を
アスパラは香川にかぎる
マティーニについてるオリーブのピクルスは ついクセになって、このためにおかわりをしてしまう。 ピクルスの胡瓜は日本の胡瓜ではできない。 水分量がちがう別の品種でしょう。 フランスのピクルスがすっぱい、といったら アメリカ
割れたガラスのヒビを忠実に真似る線刻
人類のすべての行為は、あらかじめ存在したことの 模倣のくりかえしにしかすぎない。 自然を真似ることでアートははじまった。 哲学は古来の思弁を解釈しなおすにすぎなくて、 ことばを真似ることからはじまる。 すべては過去の作品
ファレンツァのマヨルカ焼き
トラモンティ展が大谷美術館で。 それにあわせて、イタリアで陶芸制作をつづけている 平井智さんと近代美術館の唐澤昌宏さんの講演。 ファレンツァという陶芸の街があって、そこでできあがった やきものは15世紀ごろからマジョルカ
曼荼羅をみてきて蝶のうかれよう
春の吟行。 らしく、当麻寺の桜の景色が モチーフにあらわれる。 ・二上の阿吽さくらに煽られぬ : 菜摘 ・金堂の屋根外したや桜咲く : 三甫 ・曼荼羅をみてきて蝶の浮かれるよう : 主水 二上山ふもとの仁王が桜の荒々しい
胎蔵が曼荼羅を二日連続で
食句塾、春の吟行は当麻寺へ。 桜の見ごろ。 近鉄は吉野にむけていくので、 途中の当麻寺でおりる人は 物好きな人だけ。 その中途半端ぶりがよろしい。 きのうは東寺で、ふつか連続の 曼荼羅。 俳号を胎蔵としたことによる、 お
空海はんの立体曼荼羅
空海は実在の人物なんでしょうか? エピソードができすぎてませんか? とくに青年期。 唐に渡り、極端な短時間で 密教の王位を伝授されています。 インドから中国へ滔々とながれてきた、 天変の宗教の権威づけがなされた奇跡。 桜
陶器もガラスもこわれて、ほっと
ついうっかり。 われるものです、 陶器やガラスってやつは。 骨董の価値は、まず年月をこえて のこってきた、という時間の値打ちです。 作り手がだれであるかの知識、情報よりも 自然、人為のいろんな障害をこえてきた 運命の強さ
渡辺松男さんの奇妙な味
渡辺松男さんに迢空賞が決まりました。 ・キャベツのなかはどこへ行きてもキャベツにて人生のようにくらくらとする ・平原にぽつんぽつんとあることの泣きたいような男の乳首 ・ひまはりの種テーブルにあふれさせまぶしいぢやないかき