食欲の秋。 それはどうして、というお話。 月の輪熊もコブラもこうもりも冬眠します。 それに備えて、秋になると皮下脂肪をためておきます。 その名残り。 人間も獣だったころのDNAが騒いで、 秋になると皮下脂肪をためたくなる
へんな俳句。関根誠子さん。
・梨切つてはづかしいほど静かな家 : 関根誠子 恥ずかしいとおもうことが一緒の人は価値観が同じ。 この句、恥ずかしいほど静か。 秋の夜の澄んだ静けさ、みずみずしさがテーマ。 ふつうなら、しっとり、しみじみといった抒情が漂
野口英世の詩的な激情人生を想う
福岡伸一さんが今度はフェルメールがテーマ。 みずみずしい光がさしこんでくるような福岡さんの 散文詩ともいえる文章から、フェルメールの名前が でると、まさにぴたりともいえる。 しかし、ちょっと物足りない気もする。 どの著作
なにおもたか急に赤飯、炊いてます
急に赤飯が食べとなった。 天満の商売人の家では、 誕生日には赤飯とお頭つきの鯛。 紅白なます。これがお決まり。 赤飯ゆうても、正確には小豆ご飯で、 もち米やありませんでした。ケチでもち米は もったいないからか、母の無精の
14,5本の鶏頭は?
・鶏頭の十四五本もありぬべし : 子規 この句を弟子である虚子が最後まで 認めなかった話は有名である。 子規庵での病床からの即興句。 仲間内の俳人たちは見過ごし、子規本人にも 秀句との認識はなかった。 たまたま歌人の長塚
『時香忘』の蕎麦のし棒は丸たんぼ
うどんは増殖開放型。 そばは収斂瞑想型。 蕎麦打ち師には修行僧の匂いがある。 瞑想派、荒行派、伝導派、ちがいがまた味にでる。 開田高原『時香忘』のご主人も蕎麦道を独りゆく、のおもむきがある。 蕎麦打ちの根源をみつめ、過去
・台風来逆さになつて風呂洗ふ : 一計
食句塾。 ・塩鮭の皮甘しとも辛しとも : 主水 ・住職の辛み大根走り蕎麦 : 菜摘 ・台風に囲われている女かな : をかし 囲まれる、より囲われるの方が、かえって 強い女をみてしまう。 『愛の嵐』のシャーロック・ランプリ
織物のような硝子皿に、新涼のレシピを
巨大な岩がいまにも落ちそうでおちない。 硬い鋼鉄が柔らこおになってぐにゃぐにゃ這いまわってる。 ちぎれそうな紙なのに、かっちんこっちん。 形よりも素材そのものが、常識とひっくりかえったときに うれしくなる。 ガラスのよう
一年ぶりのカレーに、紅の豚となる
カレーを一年ぶりに食べる。 ゴマ出張のとき、ミャンマーで連日カレーを 食べたけど、日本では機会がなかっただけのこと。 テレビの料理番組でのカレーレシピ。 15分間玉ねぎを焼く、というのにピンときた。 おとなしめのチリパウ
駒ヶ根は<ごますりかつ丼>を目玉にしよう
駒ヶ根には、ゴマメーカーの『豊年屋』さんがある。 高橋会長と<てる坊>で一献のチャンス。 駒ヶ根は市が企業誘致も熱心で誠意ありと絶賛。 街おこしに国産ゴマ栽培にも協力的。 市内の飲食店には、地元駒ヶ根産ゴマの製品を かな